2015年 7月 小山内裏公園MAP
 
 
2015年7月4日(土)
 

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 公園の東端に小さな池が二つあります。丈の高い草に覆われ、近づく人もいません。特に名前もないようです。
 
 
A
 その池の中からヒメガマが。まっすぐなウインナーみたいなものが雌花穂。その上の黒っぽい部分が雄花穂です。両方の花穂が接していないで間に軸が見えているのがヒメガマの特徴です(ガマやコガマは接している。)。
 
 

B
 ウワミズザクラの実が色づき始めています。イヌザクラとの相違点である果穂の根元の葉が分かるでしょうか。枝近くに確かに葉が数個付いています。
 
 

C
 ナツツバキの実。蕾みたいに見えます。
 
 

D
 クヌギが若い実を付けています。春に咲いた花たちは皆この時期実を付ける、ということですな。
 
 

E
 リョウブは今が花の時期。
 
 

F
 落ち葉の下から小さなキノコ。笠の部分はなんだか生キャラメルみたいな質感です。図鑑を何冊か調べても名前は分かりませんでした。
 
 

G
 ヒヨドリバナの一番花(たぶん)。
 
 
H
 アカネの茎が伸びてきました。
 
 

I
 内裏池の畔。オモダカが繁っています。 
←基部の2個の裂片より頂裂片の方が長いようなので、アギナシかも。
 
 

J
 オニドコロの雌花序。ぶら下がってますね。力士の前褌(まえみつ)みたいです。
 
 
K
 花序をアップで。なかなか可愛らしい。
 
 

L
 シロダモの実。花が咲いたら翌年の秋に赤く熟します。これは去年の花でできた実です。
 
 

M
 ヤブガラシの花を訪問中のキイロスズメバチ。ごく小さな花ですが一つ一つ丁寧に蜜を集めていました。
 
 

 
 
 
2015年7月8日(水)
 
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 連日の雨。そに中のわずかな止み間に観察です。
 野草見本園にはチダケサシが咲いていました。乳茸というキノコを採った際にこの草の茎に刺して持ち運んだというのが名の由来だとか。
 
 

A
 大田切池方面へ。途中の道端に咲いていたヤブガラシ。小さな花ですがこの花の蜜は多くの虫に人気のようです。
 
 

B
 通路の段に埋め込まれている木材になにやら黄色いゼリーのようなものが。調べてみるとツノマタタケというキノコの一種のようです。これが乾燥すると紙のように薄っぺらになるのというのだからおもしろい。
 
 

C
 薄暗い林の中のキノコたち(なぜか七五調)。ひょっこりとこびとが出てきそうです。
 
 

 
 
 
2015年7月11日(土)
 
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 今日は月に一度のガイドウォークの日。まるで梅雨明けしたかのような強烈な暑さです。
 まずは野草見本園から。これはヤブミョウガ。盛りはこれからです。食用になるミョウガはショウガ科ですがこのヤブミョウガはツユクサ科で、特段近い関係ではないようです。
 
 
A
 こちらはシソ科のイヌゴマ。茎の断面は四角形でこれはシソ科にはよく見られる特徴。茎の表面に下向きの毛が密生していて、触ると固く引っかかります。
 
 

B
 尾根道に上る法面にヤマユリが咲いていました。蔓が絡まって野趣溢れる感じです。
 
 

C
 場所を移動して大田切池へ。縄張りパトロールに疲れたのか、コシアキトンボが休憩しています。メスの産卵に適した場所をキープしようとして他のオスと縄張り争いをするのだそうです。
 
 

D
 大田切池。盛夏近しという感じです。
 
 

E
 バッタの死骸か? いや、脱皮後の抜け殻だそうです。脱ぎ捨てたのはヤマトフキバッタで、成虫直前の脱皮ではないかとのこと。背中に切れ目がありましたが、それにしても上手に脱ぐものです。



F
 キブシの冬芽。来年の準備がもう始まっています。今年できた実は濃緑色で房になって重そうに垂れ下がっていました。
 
 

G
 ニイニイゼミの抜け殻。 このセミの抜け殻はなぜか泥だらけなんです。他のセミはそんなことはなく、ツルッと綺麗なんですが。
 
 

H
 こちらはコブシの冬芽。みんな準備を怠らないんですね。
 
 

I
 ガイドウォークは1時間ほどで終了し、その後は自主観察。
 アキノタムラソウにキチョウが来ていました。ツマグロキチョウかも。
 

J
 園の東端にある池で。ショウジョウトンボでしょうか。
 
 

 
 
 
2015年7月15日(水)
 

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 この時期、咲いている花の種類はぐっと少なくなります。ヨウシュヤマゴボウの花は見た目は弱々しい感じもしますが、成長すると株はまるで樹木のようにがっしりとしてきます。花後の実も毒々しいほどの暗紫色で、実際、有毒植物です。
 
 

A
 尾根道脇にポツンと立っていたオニユリ。高さ2mくらいはありました。唐突感満点ですが、誰かが植えたものでしょうか。
 
 

B
朝日を受けるネムノキ。案外息の長い花です。
 
 

C
 ミズキの実が色づき始めています。何となく涼しげに感じるのは気のせいか。
 実際にはこの時間(午前7時頃)でもちょっと歩いただけで汗ばむ暑さ。出勤前にシャワーを浴びる必要ありです。
 
 

 
 
 
2015年7月18日(土)
 

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 朝の野草見本園。
 フシグロセンノウが咲き始めました。
 
 
A
 カリガネソウも。夏ですな。
 
 

B
 芝生広場の脇のウワミズザクラ。クマの好物だそうですが。
 
 
C
 鮎の道へ。カタクリの保護地に咲いていたオオバギボウシ。
 
 

D
 藪の中にはヤマユリ。西日本では見ない花です。花冠が重たそうですね。
 
 
E
 前回見たオニユリ。花の数が増えました。
 
 

F
 ネムノキの花。一つの花に見える部分には10〜20個の花が寄り集まっていて、長い毛のように見えるのはそれぞれの花冠(わずか8mmほど)から飛び出ている雄しべと雌しべです。
 
 

G
 カラスザンショウ。花が小さいので咲き始めたかどうか分かりにくいですが、虫がやって来ているところを見ると開花が始まっているんでしょうね。
 
 

 
 
 
2015年7月22日(水)
 

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 盛夏に咲くヘクソカズラ。名前とは対照的に上品な姿をしています。
 
 

A
 イヌザクラのカラフルな実。
 
 

B
 トチノキの実です。アクが強いことで有名です。
 
 

C
 夏の午後、風も熱いです。
 
 
D
 アカメガシワの果実です。ぷっくりと膨らんでいるところが秋になるとパカッと3つに割れて、中から黒い種子が顔を出します。
 
 

 
 
 
2015年7月25日(土)
 

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 梅雨が明けてから猛暑の日々が続いています。今日は尾根道を西へ。
 
 

A
 ネムノキの葉。朝なのでまだ小葉が閉じているものもあります。まさに眠(ねむ)の木。
 
 

B
 ベニシジミがシロツメクサにやって来ていました。
 
 
C
 ファンタグレープの匂いにそっくり。クズの花の香りです。
 
 

D
 オシロイバナ。花弁はなく、花弁に見えるのは萼だそうです。種子を割ると中から白い粉状のものが出てきて、これを白粉に例えたもののようです。
 
 

 
 
 
2015年7月30日(木)
 
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 キンミズヒキ。季節は盛夏ですが、着実に秋の花が姿を見せ始めています。
 
 

A
 こちらはヤマジノホトトギス。飴細工かガラス工芸のようです。
 
 

B
 すっくと伸びたコバギボウシ。涼しそう。
 
 
C
 フシグロセンノウは今がピークか。
 今回はすべて野草見本園でした。