2015年 6月 小山内裏公園MAP
 
 
2015年6月2日(火)
 
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 公園の東端、多目的広場に下っていく階段。けっこう急です。
 
 

A
 ホタルブクロがちょうど見頃です。花冠も瑞々しく張りがありますね。
 
 

B
 これはオモダカの葉。鏃(やじり)の形をしていて、武家の家紋に用いられたそうです。よく似たものにアギナシの葉がありますが、細部で違いがあります。 
←その細部の違いをよく見るとむしろアギナシかも。
 
 

C
 見上げるトチノキの葉が光を透かして爽やかです。
 
 

D
 タイマツバナ。北アメリカ原産だそうです。なぜに「野草」見本園に。
 
 

E
 公園への階段沿いの植え込みにウメエダシャクが大量発生していました。ものすごい数が乱舞し、そこいら中で交尾していました。
 
 

 
 
 
2015年6月6日(土)
 

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 野草見本園にトモエソウが咲き始めました。それぞれの花弁の先端がやや右に曲がっているところが巴型。
 
 

A
 この尖っているのはチョウジソウの果実。花の姿からは想像も付かない刺々しさ。
 
 

B
 キリギリスの仲間の何か。羽が小さいのでまだ子どもなんでしょうね。
 
 

C
 今日は月に一度のガイドウォーク。尾根道を東に向かって観察していきました。これはクリの花。東展望広場の近くで。
 
 

D
 ニガキの実。春に花を咲かせた木々はもう実を付け始めています。
 
 

E
 かと思えばこれから花を咲かせるものも。これはクマノミズキです。
 
 

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 ムラサキシキブの花はもちろん紫色。小さな花が密生しています。
 
 
G
 花の小ささからすればこのキヌタソウが一枚上手。直径5mmほどとかなり小さいです。
 
 

 
 
 
2015年6月10日(水)
 

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 園の南東側の入口付近。クマノミズキが咲き始めました。
 
 

A
 尾根道沿いに植栽されているアジサイ。中心部にある両性花はまだ蕾です。
 
 

B
 西展望広場から。橋本の市街地越しに大山が望めます。
 
 

C
 食事中のガビチョウ。大きなイモムシを加えてやってきて、何回も枝に打ち付けていました。
 
 

D
 今日は谷戸山の会でクワの実生の苗を掘り出しました。小山内裏公園周辺の小学校では授業の一環として蚕の飼育を積極的に行っているようで、大量のクワの葉を必用としているとのこと。今日は、クワの木の下で今年芽吹いた実生を何十株か掘って(そのままにしていても枯れていく運命)、別の日当たりの良い場所に移植しました。そこである程度まで育てて、各学校に株ごと提供することにしています。
 
 

E
 作業中に見つけたニワトコの実。早くも赤い実を付けています。
 
 

F
 林床にはこんな可愛い花もムラサキカタバミ。一応、要注意外来生物に指定されています。
 
 

G
 ヒメシャラ。経5pほどの小型の花です。
 
 

H
 ヤブツバキに実ができていました。雌しべの柱頭が残っているのが分かります。まだまだ未熟。やがて果肉の部分か厚く硬くなり、冬になる頃には3裂して中の種子を露出させます。
 
 

 
 
 
2015年6月13日(土)
 

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 林床にギンリョウソウが。普通、10cmど花茎を伸ばしてその上に花を付けるのですが、ここのものはみんな地面すれすれのところに花を付けています。なので雨粒の泥跳ねで汚れてしまっています。本来は純白なのですが。
 
 

A
 尾根道を東へ。ヤマハンノキはまだ若葉。枝の先端の葉のみ赤みを帯びています。
 
 

B
 ヤマコウバシが若い実を付けています。成熟すると黒くなります。
 
 

C
 ヒメコウゾの実。ぱっと見、モミジイチゴの実に似ていて美味しそうですが、あまりお薦めはできません。yamanekoは今年もクワの実は何回か賞味しましたが、これは遠慮しています。
 
 

D
 このミニしゃもじみたいなものはフサザクラの果実。もっと大量に実る印象ですが、ここのものはまばらにしか実を付けていません。今年だけなんでしょうか。
 
 

E
 薄暗い森の中でスポットライトを浴びるムラサキシキブ。
 
 

F
 植栽のビヨウヤナギ。いつの間にか園の西端まで来ていました。近くのスーパーで昼ご飯を買って帰ろうと思います。
 
 

 
 
 
2015年6月18日(木)
 

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 梅雨入りしてからやっぱり梅雨らしい天気が続いています。
 タケニグサが開花し始めました。下から順に咲いていきます。
 
 

A
 尾根道に上がると植栽のユリが綺麗に咲いていました。園芸種でしょうね。
 
 
B
 野草見本園へ。早くもミソハギが咲いていました。別名を「盆花」というように盛夏の花なんですがね。
 
 

C
 再び尾根道へ。ネムノキも咲き始めました。夜に葉が閉じることから「眠りの木」→ ネムノキ。
 
 
D
 クリの花。雌雄異花で、穂のように伸びているのが雄花。その付け根にある丸っこいのが雌花です。もうイガの元ができていますね。ブナ科の植物の多くは早春に咲き、まだ虫が少ないが故に風媒花となっているそうですが、クリはこの時期に開花するので虫媒花なのだとか。確かに強い香りでたくさんの虫を呼び寄せています。
 
 

E
 今、尾根道には様々なアジサイが咲いています。まさに梅雨が似合う花です。
 
 

 
 
 
2015年6月20日(土)
 

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 カラスザンショウの花が開花の準備を始めています。開花までにはもうしばらくかかりそう。
 
 

A
 むむ…。これはアキヤマタケか?
 
 

B
 尾根道を西へ。ハリエンジュに実がなっていました。マメ科であることがよくわかります。
 
 

C
 数週間前まで白い花をたくさん付けていたエゴノキ。今は実が鈴生りです。
 
 

D
 いったん昼食で帰宅し、午後あらためて散策に。
 クロガネモチの若葉はなめし革のようにしなやか。ぴとっと吸い付くような触感で、まだ柔らかいです。すぐに厚く硬い葉になりますが。
 
 

E
 シモツケソウ。夏の花です。名前のとおり下野の国(現栃木県)に多く生えていたとのこと。
 
 

F
 これはオオホウライタケか?キノコは刻々と姿が変わり、図鑑の写真ではなかなか特定できません。
 
 
G
 クズが繁っています。旺盛な繁殖力でアメリカでは Japanese green monster と呼ばれているとか。確かに全てを飲み込む勢いで拡大していきます。
 
 

H
 ソフトボール大のキノコ。ハナビラタケでしょうか。傘の部分がめくれ返ってお椀のようになり、フリルのようなひだがなんとも優雅です。ボリューム感たっぷりです。
 
 

I
 ツリバナの実。昔、アメリカンクラッカーというオモチャが流行ったなあ。
 
 

J
 オカトラノオが咲き始めました。夏が来たという感じです。
 
 

K
 ヒルガオはすっきりとして涼やかな花。ただ咲いている場所が雑なところが多いんですよね。
 
 
L
 今日はこんな花にも出会いました。イチヤクソウです。
 
 

 
 
 
2015年6月24日(水)
 

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 垣根によく使われるハナゾノツクバネ。ぼつぼつ咲き始めました。大正時代に渡来したものだそうです。洋名はアベリア。
 
 

A
 早くもオトギリソウが咲き始めました。定点観察をしていると、こんな時期から咲き始めるのかと驚かされることが多々あります。脳内に花の盛りの時期が印象づけられているので、そのギャップが新鮮です。
 
 

B
 野草見本園。ミソハギの勢いが増してきました。 どちらかというと湿った環境を好む花で、野生のものは山野の湿地で咲いているのを見かけます。
 
 

C
 まだ6月なのにキキョウとは。秋の七草ですが。旧暦の立秋まででもまだ1か月以上あります。
 
 
D
 クサレダマ。これも湿地に咲く花です。この花を見ると岡山県の鯉が窪湿原を思い出します。
 
 

E
 ロウバイが実を付けていました。一見美味そうにも見えますが、夏を過ぎると黒く乾燥してカサカサになります。
 
 

F
 朝の大田切池。空気が澄んでいます。
 
 
G
 ネジバナも立派な野生ラン。小さな花が螺旋状に並んでいます。でも、たまにまっすぐ並んでいるやつもいるんですよね。この場合、まっすぐの方がひねくれ者?
 
 

 
 
 
2015年6月27日(土)
 

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 真夏日の予報ですが、日差しがないのでいつまでも雨上がりのような雰囲気です。
 西展望台の脇にあるエゴノキ。丸々とした実を下げています。この実にはサポニンの成分が含まれていて、昔、この実を絞った汁を川に流して魚を麻痺させる漁法があったそうです。
 
 
A
 ハエドクソウ。小さな目立たない花です。故に写真を撮るのに時間がかかり、蚊との戦いになります。この時期、散策時には腰に蚊取り線香をぶら下げているのですが、いい具合に煙に燻されて身体中が蚊取り線香臭くなるのが難点です。
 
 

B
 カキノキの実。ちょうど1か月前は花でしたが、もうお馴染みの形に。まだピンポン球ほどの大きさです。
 
 

C
 ナンテンの花が咲いていました。花は端正な姿をしていますが、家の裏のジメッとしたところに咲いている印象です。「難を転ずる」として鬼門に植えることもあったのだそうで、なるほどと納得。
 
 

D
 早くもイヌザクラの実が色づき始めていました。ウワミズザクラと似ていますが、果穂の根元の方に葉が付いているか否かで見分けがつきます。葉があるのがウワミズザクラ。イヌザクラは果穂には葉がありません。
 
 

E
 オカトラノオの花がいよいよ盛りを迎えました。風情がありますな。
 
 

F
 リョウブの花は咲き始め。純白の花です。若葉は食用になり、ご飯に炊き込む令法飯(りょうぶめし)というものがあるそうです。
 
 

G
 内裏池までやってきました。同じルートを何度も行き来しているコシアキトンボ。腰のあたりが白いので腰空(明)蜻蛉です。でもトンボの腰ってどこだ?
 
 

H
 野草見本園です。ここのトモエソウはそろそろ花の時期が終わりを迎える頃。写真のこれは綺麗な五つ巴をしています。
 
 

I
 代わってクサレダマは今が盛りのようです。
 
 
J
 土手の法面を覆っていたのはワルナスビ。全体に鋭く硬いトゲがあり、除草になかなか手こずる厄介者です。
 
 

K
 畑に植えられているサトイモの葉で上に水の玉がゆらゆら踊っていました。その動きはまるで水銀のようです。
 
 

L
 この握り拳のようなものはエゴノキに付いた虫こぶ。形が猫の足先のようだということでエゴノネコアシという名が付いています。
 
 

M
 ゴンズイは1か月前に花の時期を終え、そろそろ実を付けはじめています。秋には真っ赤な果実から真っ黒な種子が顔を出し、よく目立ちます。
 
 

 
 
 
2015年6月30日(火)
 

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 マツヨイグサ。漢字では「待宵草」と書き、和の風情を感じさせます。この花は萼筒が長く、蜜はその奥にあるので、長い口吻を持つスズメガが花粉の媒介をしているのだそうです。夕刻に活動するスズメガに合わせて開花しているのか、それとも花の開花に合わせてスズメガが活動しているのか。どっちだろう。
 
 

A
 アキノタムラソウは長い果穂の下から順に咲いていくので、なかなか満開状態での全体像を写しにくいですが、咲いている部分だけをアップにするとこんな感じです。ちょうど小さなアブが来ていました。ヒラタアブの仲間でしょうか。
 
 

B
 これはコマツナギ。細く長い茎がとても丈夫で、馬を繋いでおいても大丈夫なくらいという意味のようです。この花も下から咲いていきます。
 
 
C
 夏ですなぁ。もうヤブカンゾウが咲き始めています。広島県三原市にある仏通寺で見たヤブカンゾウが今も心に残っています。暑かったなぁ。
 
 

D
 ネムノキがまさに満開。柔らかな印象の花です。さっきのコマツナギとこのネムノキ、同じマメ科なんですよね。