2016年3月2日(水)
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ヤママユガの繭。この木(クヌギだったか。)には4、5個ぶら下がっていました。
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久しぶりに谷戸山の会で活動です。南東側入口近くの斜面に折れかかったコナラがあったので、伐採。1月の雪で折れたものでしょう。近くの木にもたれかかっていたので、倒すのにずいぶん苦労しました。
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シロダモの冬芽が膨らみつつあります。
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近くにはクマシデも。大きいのが雄花序の花芽、小さいのは雌花序の花芽か葉芽。
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天に向かって伸びるメタセコイア。日本でも化石が出ていたので、過去に存在していた植物として知られていたそうですが、その後、中国国内に生きた個体が現存していることが判り、古代から生き続けているという意味で「生きている化石」と呼ばれているそうです。
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2016年3月5日(土)
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ユキヤナギの花が咲き始めました。あと1、2週間で満開になり、株全体が燃えさかる純白の炎のようになります。
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尾根道沿いに植栽されているアセビ。白やピンクのもの、また写真のような中間色のものもあります。
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ノイバラの芽吹き。尾根道の南西端の展望箇所にて。
ここにあったビワが伐られていてビックリ。冬に花を付ける数少ない植物だったのに。
花を付ける
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ダンコウバイが咲いていました。この公園では鮎道でしか見かけません。
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モミジイチゴもちらほらと。なんだかみんな3月になるのを待っていたかのように咲き始めています。
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大田切歩道橋からの入口にあるフサザクラ。こちらの蕾も膨らんでいます。
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ヒサカキ。あの独特の香りもほのかに漂っていました。
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パークセンター前の畑の縁で。ミチタネツケバナです。タネツケバナを漢字で書くと「種付花」ではなく「種漬花」。これは、稲の苗を作るために籾を水に浸す頃、即ち「種を漬ける頃」に咲く花、ということのようです。
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コハコベでしょうか。花冠の経は7mmほど。ハコベより小型で茎がやや暗紫色を帯びるのがハコベとの相違点とのことです。これも畑の縁で。
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クロモジの冬芽。紡錘形のものは葉芽、丸っこいのが花芽です。
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2016年3月8日(火)
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立春から1か月、ようやく春の訪れを実感できるようになってきました。キブシの花序も伸び始めています。
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クリスマスローズはクリスマスではなくこの時期に咲く花。木陰で試験栽培中とのことですが、何を試験しているのか。
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尾根道からドッグランを見下ろす。少しずつ朝陽が差し込んできました。
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2016年3月12日(土)
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3月半ば、季節が急に動き始めたような。
野草見本園にはセリバオウレンが咲きました。
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こちらはパークセンター横のサンシュユ。満開です。
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今日は月イチのガイドウォーク。戻り寒波のせいか参加者は6、7人でした。
これはスズメノカタビラ。今は地面に這いつくばっていますが、これから伸びて30cmくらいになります。ガイドの方に教えてもらわなければ見逃してしまったでしょう。
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大田切池の方へ。カワヅザクラが満開です。
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芝生広場横の駐車場。ホトケノザ、小さな花ですがよく見るとおもしろい形状をしています。いったいどういう必然でこんな形になるんでしょうか。
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ノゲシ。アキノノゲシに対してハルノノゲシとも。でも実際にはこの時期から初夏にかけて咲く花です。
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ヒサカキは満開に。小枝にびっしりと花が付いています。
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鮎道へ。ヒメカンスゲの花です。先端のふさふさは雄花。ここから花粉を飛ばします。一方雌花はというと、花茎の下の方にある小さなもじゃっとしたやつです。
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約1時間のガイドウォークが終わったあとも自主観察会です。
これはマルバマンネングサか。石垣の隙間から伸び始めた若い株です。これからもっと広がっていくと思います。
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内裏池までやってきました。カルガモが一組、のんびりしていました。
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九反甫谷戸のフサザクラ。いよいよ花が咲き始めました。去年花の時期を見逃したので、1年間待っていた開花です。この花には花弁も萼もありません。剣山のようなのは雄しべの葯。これから葯の基部がのびて垂れ下がるようになります。
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尾根道へ。モクレンが咲き始めました。
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植栽のジンチョウゲ。株数は多くはありません。
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アセビの白い花は少数派で、薄桃色の方が多く植栽されているように思います。
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こちらはヒイラギナンテン。西側の尾根道にはこのヒイラギナンテンとアジサイ、アセビが交互に植えられています。東側はアオキ、ガマズミ、サザンカなどの中低木が多いような。
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マユミの若葉がほころび始めました。この姿、命の息吹を感じます。
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モズは愛くるしい姿をしています。留鳥ですが、晩秋から冬の鳥のイメージがあるのは、その時期に高鳴きをして存在をアピールするからでしょうか。yamanekoの好きな鳥の一つです。
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今日はこんな花にも出会いました。シュンランです。どうか盗掘などされませんように。
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2016年3月16日(水)
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アオキの芽のほころび。これまで窮屈だったでしょうね。
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こちらはニワトコ。最終的には大きな葉になります。
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内裏池にはアオサギが来ていました。まるで彫像のように微動だにしません。水面を窺うでもなく、いったいどこを見つめているのか。
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ヤブツバキの蜜を吸いにヒヨドリが。鳥も甘みを感じるんでしょうか。
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九反甫谷戸のフサザクラです。ここ数日真冬のような寒い日が続いていたので、開花はあまり進んでいませんでした。
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公園北側の境界にある植栽のトサミズキ。垣根全体ではまだ3分咲きくらいか。
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こちらも垣根(正面入口近く)のヒュウガミズキ。トサミズキの花序よりやや小ぶりです。
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野草見本園にシュンランが咲いていました。早春の色をしています。
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2016年3月19日(土)
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アカシデの花序。この花序の色が名前の由来とも。ちなみにシデとは神社などの注連縄に付けられる稲妻型に折った紙細工(紙垂)のこと。果穂がこれに似ているということです。
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木の幹に何やらうごめくものが。カメムシの仲間のヨコヅナサシガメです。この虫は木の幹の浅いくぼみなどに集団で密集して冬を越すのですが、このところ少し春めいてきて活動を始めたのだと思います。
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里山に春を告げるヒサカキ。小枝を飾るように花が付くのも面白いです。人によっては臭いと感じるこの花の香りですが、yamanekoは嫌いではありません。
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曇天をバックに見上げたヤブザクラ。花弁には朝方まで降っていた雨の名残が。
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キブシが満開です。これは雄花ですね。花冠の中に雄しべの葯が見えています。
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植栽のユキヤナギ。だんだん白い色が優勢になってきました。
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チーチーという鳴き声に見上げると、梢のてっぺんにヤマガラが。そろそろパートナー探しか。
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天気が回復し陽が差してきました。
斜面を彩るショカツサイ。 花弁が透けて輝いて見えます。
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サワラは一見ヒノキによく似ていますが、葉を裏返すと一目瞭然。気孔帯(白い部分)の形が、ヒノキはY字、サワラはX字の形をしています。先端にくっついているのは雄花です。
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ヒメオドリコソウです。シルエットが愛・地球博のマスコットのモリゾーに似ていませんか。
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いつに間にかツクシが出始めました。一つ見つけると周囲のあちこちに出ているのに気がつきます。
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ダンコウバイはちょうど満開。ダンコウバイを漢字で書くと檀香梅。檀香とはビャクダンの香りのことで、種子が香りが強いからだそう。梅と名が付いていてもウメではなく、クスノキの仲間です。
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鮎道。もうじき若葉が萌え始め、その後緑の天蓋に覆われた小径になります。
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クロモジ芽吹き。さっきのダンコウバイとは近い仲間同士です。
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陽が差してきたおかげでカタクリが開花してくれました。ああ、本当に春が来たんだなあ。
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ここは公園協会の人と谷戸山の会とでササ刈りや落ち葉掻きなどの世話をしている場所。こうやって咲いてくれているのを見るとやっぱり嬉しいですね。
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大田切歩道橋からの入口にあるフサザクラ。満開になっていました。垂れ下がる雄花の葯の根元に薄緑色の雌花があるのが、かろうじて分かりますね。
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大田切池近くにあるコブシは3分咲き。この花、どこか気品のある姿をしています
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スギ花粉の飛散がピークを迎えたようで、普段は薬で抑えられている花粉症の症状が出て来て辛いです。でも、例えばこんなシュンランを見られるこの時期、やはり室内に籠もっているわけにはいきませんね。
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2016年3月25日(金)
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朝の冷え込みがずいぶん緩んできました。里山広場のカツラの花も咲き始めています。フサザクラの花と同じような構造で、花弁はありません。
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ガビチョウのさえずりも賑やかになってきました。
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ミズキの芽吹き。セミの羽化みたいです。
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地面に這いつくばっているのはタマノカンアオイ。若葉は折りたたまれたような状態です。
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こちらはマルバウツギの芽吹き。葉脈に水分が入ってシワがどんどん伸びていくようです。
公園のあちこちで芽吹きのドラマが始まっていますね。
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2016年3月26日(土)
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テレビが各地の桜の開花を報じるようになってきました。
小山内裏公園では今、ユキヤナギが満開です。
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今日は小山内裏公園主催の「早春の植物観察会」に参加。パークセンター前の柳はフリソデヤナギという園芸種だそう。明暦の大火(振り袖火事)の火元となったお寺に植えられていたものという伝承があるそうです。
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鮎の道に入りました。クサボケは背が低く、地面に近いところで花を咲かせます。
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これはゴンズイの芽吹き。この姿から幅広の葉になるんですから、自然というのはおもしろいものですね。
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朝から曇り空だったのですが、ここに来て陽が射し始め、呼応するようにカタクリの花弁も開き始めています。
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カタクリは開花までに7、8年かかるといいます。写真のひょろ長いものは1年目の葉。まだ先端に種子の殻が残っているものもありますね。中央下の小ぶりな葉は2、3年目でしょうか。左上のものは大きいので5、6年目といったところか。葉が2枚付くと花を咲かせるようになるそうです。
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クロモジも開花しましたね。色といい姿といい爽やかな印象を受けます。
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公園の西端から尾根道に入って、今度は東に向かいます。コブシ、春の陽を受けて輝いていますね。
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このスギは去年の球果が目立っていますが、今年の雌花もちゃんとあります。雄花がほとんど見当たらないのは、もう花粉を出し切って落ちてしまったのか。
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ヤブザクラ。タマノホシザクラとは共通の親(エドヒガンとマメザクラ)をもつ兄弟です。萼片は基部がくびれているロウソクの炎形。鋸歯が多いのも特徴です。
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こちらはタマノホシザクラ。萼片は基部がくびれず三角形をしています。鋸歯もないか、あってもごく小さい。この萼片5つで星形をしているのが名前の由来です。
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タマノホシザクラ。ヤブザクラの花が平開するのに対し、こちらは俯きがちに半開します。開花時期にも若干差があり。ヤブザクラより数日遅れて咲くのだそうです。
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内裏池横のコブシ。20m以上はありそうです。
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シナレンギョウが一気に咲きそろいました。
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パークセンターに戻ってきました。これは園芸種のアカバナミツマタです。
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2016年3月30日(水)
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野草見本園のバイモ。別名のアミガサユリは花冠の内側に網目模様があるから。でもユリの仲間ではありません。
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カタクリは今が盛り。でもすぐに花を落とし葉も枯れ、地上部から姿を消してしまいます。
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ニリンソウが咲き始めました。二輪目は長い花柄の基部に蕾となって待機しています。
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南広場と尾根道をつなぐ道の脇にシャガが咲いています。古くに帰化した植物だそうで、三倍体で種子から増えないので、日本にあるものはすべて同一の遺伝子をもつクローンなのだそうです。
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ウワミズザクラの花序は葉の展開と共に伸び始めます。
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イロハモミジの若葉。この公園にはモミジは少ないんですよね。
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カマツカの芽吹きです。地味ですが、yamanekoとしてはなぜか気になる株です。
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こちらはヤマハンノキの芽吹き。団扇のようなおもしろい形に伸びています。
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イヌザクラの花序は上を向いたドングリみたい。これからぐーんと伸びるんですね。
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クヌギの若葉。表面は軟毛で覆われているようです。
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ミズキの葉はどれも水平に開いています。まるで皿を並べたよう。
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アケビの葉が開いていましたが、まだちょっと小さいようです。ところで去年はここの公園内で見たアケビ(ミツバアケビを含め)には花がまったく付いていなかったのですが、これがいまだに不思議です。まだ株が若いのでしょうか。
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サルトリイバラは伸び始めた葉の下に花を付けます。yamanekoの故郷ではこの葉で柏餅を包んでいました。幼い日、祖母とこの葉を採りに行ったことをうっすらと覚えています。もう40年以上前のことです。
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タチツボスミレ。個体数では日本で最も多いスミレといわれています。この公園内でもいたるところで見かけます。
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九反甫谷戸のヤマザクラ。ソメイヨシノとは異なり、葉の展開と同時に咲くのが特徴。山の中ではこのタイプの方が風情があって良いように思います。
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