2015年5月2日(土)
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5月になり、緑が濃くなってきました。
今日は定例のガイドウィークに参加。これは野草見本園のハンショウヅルです。
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コウゾリナです。全体に剛毛が生えていて、触るとざらざらしています。
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ドッグランの入口にある藤棚。今年はどこのフジも見事な咲きっぷりだそうです。
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再び野草見本園に戻ってホタルカズラ。
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正面入口脇の原っぱにはコメツブツメクサの小群落が。茎頂の花の集まりは直径7ミリほど。来園者に見向きもされない小さな花がガイドウォークでスポットライトを浴びました。
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ヤセウツボ。葉緑素を持たない寄生植物。シロツメクサなどに寄生することが多いそうです。
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大田切池の畔に咲くカキツバタ。植栽です。
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ニシキギも開花しています。黄緑色の花なので目立ちません。
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風に揺れるブタナ。揺れるので撮りにくい。
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三たび野草見本園へ。大きな葉の陰にムサシアブミの花。
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こちらはスマートなカラスビシャク。これでもムサシアブミと同じ仲間です。
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アリドオシの花は白磁のような質感です。葉陰にひっそりと咲いていました。奥の茎に鋭い刺が見えます。これで蟻を突き通す(という意味の名前)。
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尾根道に上がってきました。ケキツネノボタンにはもう実ができていました。
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南広場に下りて行く途中にあるマルバウツギ。小山内裏公園ではここにしかないそうです。花弁が縁取りされているようで、学生服のボタンの意匠みたいです。
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2015年5月4日(月)
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マルバアオダモ。輝いていますね。正確には公園の敷地外ですが、草地広場から多摩境通りに下りていくところの林の縁で咲いていました。
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その林の中にはナルコユリ。花の先端はまだつぼんだまま。開花の状態は先端のみがパカッと開く形です。
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クスノキの花序です。花は小さく地味なので、蕾も極小です。
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コゴメウツギが咲き始めました。ウツギといいつつバラ科です。
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緑が濃くなってきました。
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ホオノキの花冠。エイリアンか?
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シュロの雄花序がわずか一週間ででろーんと伸びてきました。
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南広場の芝地にムラサキサギゴケの小群落が。変わった形をしている花です。
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キンランに遅れてギンランも咲き始めました。涼やかな花です。
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2015年5月6日(水)
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高さ60pほどのスマートなキツネアザミ。アザミに近い仲間ですが、葉に刺はありません。
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カタバミは模式的な花の姿をしています。小さな子に花の絵を描いてというとこの形になるのでは。
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小さな花を付けているのはイヌガラシ。花の大きさは6oほどです。
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ケキツネノボタンの花びら(正確には萼片)は金属光沢です。
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ハルジオンの花の蜜を吸うアオスジアゲハ。都市周辺の公園でもよく見られるチョウだそうです。
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ハナニガナ。ニガナが舌状花が5個であるのに対し、ハナニガナは8〜10個。
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コミスジチョウ。紙飛行機のように滑空するのが特徴。カタクリの保護区域を飛んでいました。
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ウグイスカグラが実を付け始めました。子どもの頃、野遊びの途中でこの実をよく食べた記憶があります。酸っぱいグミとは違って、優しい甘みがありました。
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風に揺れるチガヤの花穂。ちょうど開花の時期です。
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2015年5月10日(日)
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カラスザンショウの葉が空を覆ってきました。もうそろそろ初夏も近いか。
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野草見本園へ。コバノタツナミが咲いていました。
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ヒュウガミズキの葉は山折り谷折りで、折り紙みたいです。
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コデマリ。薄暗いバックとのコントラストが鮮やかです。
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これはゴウソですよね。たぶん。内裏池の畔に生えていました。
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トサミズキには実ができていました。葉はヒュウガミズキの葉よりかなり大型です。
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ヤマボウシは開花の準備中。白いのは苞で、その中央にある丸いのが花の集まりです。
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アカシデの果穂。垂れ下がっています。
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森の中にフタリシズカが。辺りが暗いせいかずいぶん茎が高く伸びていました。60pくらいはあったと思います。
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この葉はフサザクラではないか。こんなところにあったのか。花が見たかったなあ。来年の早春に再チャレンジです。
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人があまり訪れない小径の奥にハコネウツギが咲いていました。
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ヤマザクラの果実。案外カラフルで可愛いです。
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ユウゲショウ。外来種ですが、名前は和の趣があります。
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薄暗いところではまだキンランは咲いています。
小山内裏公園の自然を観察し始めてちょうど1年が経ちました。数えてみたらこの1年で100回以上通っていました。3日に1回の頻度です。まあ、家から近いですからね。
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2015年5月13日(水)
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シラカシの若葉と雄花。 他のナラ・カシ類からひと月以上遅れての展開です。常緑樹なので古い葉は入れ替わるように散っていました。(古い葉が全部入れ替わるわけではありません。)
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ハリエンジュ。別名ニセアカシア。本物のアカシアが日本に入ってくるまではこれをアカシアとよんでいたそうです。本物とは似ても似つきませんが。ハチミツの蜜源植物としても有名。
あっという間に咲いて早くも盛りが過ぎようとしていました。
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ヤマグワの若い果実。 正確には果実の集合体です。まだ雌しべの柱頭が残っていますね。
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ヌルデの葉が青々としています。葉軸に翼があるのですぐにヌルデと分かります。
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2015年5月16日(土)
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いつのまにかエゴノキが満開になっていて、もう絨毯のように散っているところも。
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今日はパークセンター主催の観察会。多摩テレビも取材に来ていました。多摩テレビは多摩ニュータウンをカバーするケーブルテレビです。
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大きさ1.5pほどの甲虫。カミキリムシの仲間だそうです。面白い模様だったので帰ってから調べてみると、ヤマトシロオビトラカミキリとのこと。
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スイカズラ。金銀花の別名が示すとおり、金と銀(白と黄)の花の色です。じつは最初白くてだんだん黄色になるのです。黄色の方は雄しべがしなっとなっていますね。
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オトシブミ。小さな甲虫が葉を切って巻いて作ります。人間のサイズにすると、6畳間くらいの大きさの布団をくるくる巻くようなもの。でも力業ではなく、葉脈に切れ目を入れて葉が自然にしおれていくのを利用して巻いているのだそうです。
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これはゴンズイの花です。とても小さくて、花冠の大きさは5oほど。果実は赤と黒ですごく目立つのに、花は地味すぎ。
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鮮やかな黄色の花、ミヤコグサ。久しぶりに見ました。
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オオニワゼキショウ。「オオ」と付きますが、花はニワゼキショウより二回り小さいです(奥にボケて映っているのがニワゼキショウ。)。何が「オオ」なのかというと、それは背丈。高さ10p程度のニワゼキショウの4倍くらいになります。
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観察会後は自主観察会。
サイハイランが咲きました。これは移植したものですが、園内に自生のものもあるそうです。
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てかりがあってちょっと美味しそうにも見えますが、何者なのか分からないので怖いですね。最近は道の駅などに出品されているキノコも誤って有毒のものもあったりするので、素人はスーパーに並んでいる栽培キノコに限ります。
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トウカエデの翼果。雌雄同株のはずですが、南広場にある何株かのトウカエデは、写真のように翼果をたくさん付けているものと、ほとんど付けていないものとがあります。園芸的に手が加えられていたりするのか。
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トチノキの花序です。だいたい背丈よりも高いところにあるので、街路樹などでは咲いていることに気づかないこともあります。もう十数年前のことですが、広島県北部の細見谷渓畔林(当時は開発の危機にあった。)で見たトチノキの花は今でも鮮明に記憶に残っています。
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きれいに咲きそろったエゴノキの花。梢の下も落ちた花で満開でした。
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2015年5月17日(日)
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ネムノキの葉が展開してきました。そろそろ梅雨が近づいてきているということか。
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西展望台から。大山の上に雲が湧いています。大山は古来、阿夫利山(雨降り山)と呼ばれていたそう。海からの湿った風が山の上に駆け上がって雲になりやすい地形とのことです。
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マユミが開花しました。これは雌花です。
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ノイバラ。花弁は純白です。
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この週末の主役はエゴノキでした。頭上も真っ白、地面も真っ白です。
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トウグミの果実が実り始めました。葉にも果実に星状毛が密生していて、ぱっと見粉を吹いたようです。。
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ハコネウツギも今が盛り。始め白く、後にピンク色になります。
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アセビの丸い果実にピンとアンテナが。雌しべの柱頭の名残です。花は下を向いて咲くのに、いつの間にか上を向いています。
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ガマズミも盛りを迎えましたね。葉も生き生きしています。葉には両面に毛があり、触るとふんわりしています。
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モミジイチゴの果実は美味しいんですよね。ジューシーです。見た目も宝石のよう。
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ハナイカダ。葉の上にコロンとした実が付いています。
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クマシデの果穂はホップみたい。ホップの本物は見たことありませんが。
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野草見本園です。フタマタイチゲが咲いていました。調べてみると北海道やサハリンなどに生える植物のようで、なぜそれがここに植えられているのか??。このエリアは多摩地方の野草に特化しても良いのでは。
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これはヨコヅナサシガメ。カメムシの仲間で、。刺されるとかなり痛いそうです。
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ハルジオンの開花からずいぶん遅れてヒメジョオンが咲き始めました。いままでほぼ同時に咲き始めるものと思っていましたが、1箇月も差があるとは。
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ミズキの枝振りが面白いです。水平に伸びた枝から支枝が垂直に立ち上がっています。
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このスクリューのような花はテイカカズラのもの。大木を覆い尽くすように繁ることもありますが、ここではようやくこの2輪だけ見つけました。
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2015年5月20日(水)
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この時期、路上が真っ白になっているとそこにエゴノキがあることが分かります。花は下向きに咲くので下から見上げるのにはちょうどいい感じ。そうしている間にも次々に花が落ちてきます。
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東展望広場へ。これはミヤマガマズミ。この付近の尾根道沿いにはガマズミ(植栽)がたくさんありますが、この「ミヤマ」はあまり見かけません。たぶん自生だと思います。
ガマズミの葉には短毛が生えていて柔らかい手触りですが、ミヤマガマズミの葉は無毛でガサッとした粗い手触りです。
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アカシデの果穂。シデとは注連縄から垂れ下がっている稲妻型の白い紙(紙垂)のことで、この果穂の形が似ているからこの名が付いたとのことです。
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ウツギが咲き始めましたね。いわゆる卯の花。唱歌「夏は来ぬ」の歌い出しにもなっているこの時期を代表する花ですね。「来ぬ」を「こぬ」と読むと「夏が来ない」ということになってしまいますが、この場合は「きぬ」で「夏が来た」ということですよね。昔習った「来る」の連用形。カ行変格活用というやつです。
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こちらはイボタノキ。植栽かもしれません。人間と同じで花も初めて見たときの記憶は長く残るもにですが、このイボタノキを初めて見たのは広島市郊外の南原峡でした。
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野草見本園にやって来ました。ノアザミが咲いています。鮮やかな紫色です。花を触ると花粉がにゅーっと出てくるんですよね。
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2015年5月23日(土)
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尾根道を東へ。緑がずいぶん濃くなりました。
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ネズミモチの葉裏で。幼虫からサナギになる途中でしょうか。糸で体を上下の葉に固定していました。体の模様はイボタガみたいですが、イボタガは土の中でサナギになると聞いたことがあるので、これは別の何かなのかも。
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クワの実が熟してきました。真っ黒になったやつをちょっと食べてみたのですが、懐かしい甘さに止まらなくなってしまいました。触っただけで赤黒い果汁が手に付くくらいなのが最高に美味いです。
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キツツキが空けた穴を使ってシジュウカラが巣作り中。しきりに巣材を運び込んでいました。それに付き添うようにもう一羽も往復していて、すぐ近くの枝に停まって辺りを警戒していました。たぶんつがいでしょう。
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オオバコが地味に開花中。下から順に咲いていきます。
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うーん、これは? 壺型でカキノキの花に似ていますが、花が落ちた後に残る萼の部分が違うような。カキノキの萼は将来大きくなって「ヘタ」になる部分で、花の時期にもそれなりの形をしているのですが、この木の花後はツルッと丸い形になっています。樹高は10mくらいもあり、枝振りもカキノキとは違うような。地面にびっしりと落ちていた花を拾って見ても、カキノキの2倍くらい大きかったです。
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ニガナ。ハナニガナに比して舌状花の数が少ないので、スッキリした印象です。
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緑のステンドグラス。
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クヌギの樹液ポイントにチョウが2頭。図鑑で調べたところによると、上はヒカゲチョウ、下はサトキマダラヒカゲか。この時期、ハチや甲虫が来ないので、チョウも安心して食事ができるようです。
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カキノキの花はこれ。あの素朴な秋の味覚、柿の花がこんなに可愛いことを知らない人も多いのでは。
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2015年5月27日(水)
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写真で見る限りは可憐なドクダミ。生で相対すると特有の臭いを感じることができます。これから盛りの時期を迎えます。
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野草見本園へ。ホタルブクロが咲き始めました。
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オオバギボウシですが斑入りなので園芸種なのかもしれません。
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トウグミの実はかなり大ぶりで、蚕の繭くらいの大きさがあります。
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タケニグサは茎の先に花穂を準備中。茎の成長と共に花穂も大きくなってきます。
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2015年5月30日(土)
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南広場の石畳(?)の上を横切るカタツムリ。強い日光の下を急いでいました。
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ホタルブクロが本当の袋状に。これから下端が裂けて広がります。
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ミズキとクマノミズキが並んでいるところで双方を比較。これはクマノミズキ。まだ蕾の状態です。
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こっちはミズキ。既に花も終わり実ができています。両者の花の時期は概ね1か月くらいずれています。
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野草見本園。アカショウマが咲いていました。白い花だけどアカショウマ。根茎が赤みを帯びるからだそうです。
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大田切池までやってきました。もう夏の風情です。
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花が落ちた後のエゴノキ。長い雌しべが残るんですね。これから根元の子房の部分が膨らんで、ラグビーボールのような形の実になります。
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ヤブマオ。漢字で書くと「藪苧麻」ですが、これだと普通に読めば「ヤブオマ」ですよね。
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尾根道へ。道ばたのアジサイが咲き始めました。小ぶりの装飾花がびっしり付いています。
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マユミの若い実。硬いです。
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西展望広場のネムノキです。サイクリストが休憩中。
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