2015年2月4日(水)
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今日は谷戸山の会に参加。雨や雪で延び延びになっていたサンクチュアリ内にあるカタクリ自生地での落ち葉掻きです。
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これはタラノキの冬芽。頂芽は円錐形をしていて、我々の世代はアポロの指令船を連想します。
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ホオノキの根元。これまでに何度も伐採されてきた痕が残っています。ホオノキの材は狂いが少なく、下駄や家具などに利用されてきたのだそうです。
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2か所の自生地のササを刈ったり落ち葉を掻いたりして作業終了。これでこれから春先にかけてたっぷりと陽が当たるでしょう。(明日は雪の予報ですが。)
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2015年2月7日(土)
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立春を過ぎ、フクジュソウも咲き始めました。太陽光を受け止めるパラボラアンテナです。実際、花冠の中央部は周囲より2℃ほど高いのだそうです。まだ寒い時期に虫の活動を促す工夫です。
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立春を過ぎたと言ったそばからこの風景。公園の北側はまだガッツリ雪が残っていました。
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内裏池でカワセミのダイブを見たという情報を得たので行ってみました。池の畔に立ってしばらくじっとしていると、対岸の木の枝に動くものが。おお、いたいた。オスですね。
5mほど離れた2本の木を往ったり来たりしながら、辺りをキョロキョロ。そしてバシャッと水面にダイブ。小さな獲物をくわえて枝に戻ってきました。後日パークセンターの人に聞いてみたら、この池には魚はいないらしく、たぶん捕ったのはザリガニではないかとのこと。
このカワセミは、ここに棲み着いているのかよそから来ているのかは分からないそうです。
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これはイラガの繭。模様がアートです。繭といってもふんわりしたものではなく、カッチカチです。もう中身は空っぽ。おそらく去年に作られその秋に羽化したものだと思います。
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2015年2月11日(水)
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そろそろか? そろそろ来るのか? スギの枝先が雄花をびっしりと付けて垂れ下がっています。多摩は花粉の量が都心の比ではないと聞いているので、今から戦々恐々です。
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早春にいち早く咲くユキヤナギ。もう芽がほころび始めていました。大きく見えますが芽の実際の大きさは5mmほどです。
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こちらはシロダモの冬芽。芽鱗は金色のビロードです。ちなみに若葉も展開したばかりの頃は、しなやかで金色のビロードの葉が垂れ下がっているように見えます。手触りもスベスベ。
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鮎道へ。冬は寒いけれど森が明るくなるのがいいですね。ここも冬以外は木々の葉に光を遮られて薄暗いところなんですが。
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クマシデの果穂。もうだいぶん傷んできています。クマシデの果穂は長く枝に残っていて、そのまま越年するものも多いです。
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ほぐしてみるとこんなもので構成されていることが分かります。団扇のような部分は果苞と呼ばれるもの。風に吹かれて遠くに着地させる役割があります。肝心の果実は果苞の一番下にくっついています。
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しつこくクマシデ。これは冬芽です。太いのには雄花序、先端の細い冬芽には雌花序が入っています。
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ソシンロウバイが咲き始めました。ちょっと遅くないですか。民家の庭先などでは暮れのうちから咲き始めますが。
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2015年2月14日(土)
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今日は第二土曜日なのでガイドウォークに参加。
2月も半ば、ウメが咲き始めました。まだ0.5分咲きくらいです。
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ロニセラ・なんとか・かんとか、という園芸種だそうです。これも咲きはじめ。
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キセキレイ。大田切池の畔を対岸からぐるっと回って目の前までやって来てくれました。
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ガイドウォークが終わってから、一人で鮎道へ。人通りもまばらで静かでした。
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2015年2月15日(日)
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ヤマブキの藪の中にめずらしい鳥が。ウソです。いや本当に。
ウソはほっぺたの薄赤い色が特徴。胸の方までほんのり赤いのは朝鮮半島から渡って来たものだそうです(日本国内で移動しているものは胸の赤みはないのだとか。)
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トチノキの冬芽。粘液に包まれています。防寒のためか、それとも鳥についばまれないようにするためか。
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こちらはアジサイの冬芽。赤毛のリーゼントの下の顔がかわいいです。両手も短くて。これは葉が着いていた痕跡。目や口に見えるものは維管束の痕です。
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2015年2月18日(水)
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ヤマザクラの樹皮に赤色と緑色のキノコがずらり。樹皮もめくれていて、かなり樹勢が衰えている様子です。
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ウグイスカグラの花冠に水滴が表面張力でとどまっています。懐石料理でありがちなゼリー寄せみたい。
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今日は朝から雨。出勤前、散策する人もまばらでした。
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2015年2月21日(土)
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ヤマザクラの切り株ですが、これはいったいどういう状況か? 成長し老いてきた順に切られたのでしょうか。この太さのが同時に3本生えていたとは考えにくいですよね。だとすると、いずれ右の細いのがが太くなる頃に今の太い方が切られるのかも。
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カワヅザクラ。もうこんなに蕾が膨らんでいます。春近し。
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ヤマハンノキの梢。ヤマガラと目が合ってしまいました。
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鮎の道から芝生広場に下りる急坂。
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野草見本園へ。フクジュソウが満開状態でした。
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クリスマスローズがもうすぐ咲きそうです。夏は日陰になり冬に陽が差し込む林床の環境での生育実験中とのこと。
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内裏池脇の東屋から丘を上った辺り。ここはいったいどこの山の中だ? 昭和の中頃まではこんな風景が延々と続いていたんでしょうね。
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ルリビタキの後ろ姿。こっちを向いてくれたときの写真はピンぼけでした(無念)。
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2015年2月25日(水)
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どんよりとした天気の下、朝の散歩です。
クリスマスローズが見頃になってきました。クリスマスはとうに過ぎましたが。
この花の仲間にクリスマスの頃に咲くものがあって、「クリスマスローズ」の名前はそっちに付けられたものだそうです。日本に出回っているものはだいたいこの時期に咲くものなのだとか。
ちなみにバラとは縁もゆかりもないそうです。
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サンクチュアリの柵の中に茶トラネコが。どうした、出られなくなったか?
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カクレミノの幼木です。葉がいかにも天狗の団扇に似ているので、カクレミノという名前は彦一の「天狗の隠れ蓑」と関係があるのかも。
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今日はモズもなんだか寒そう。春はもうすぐだぞ。
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ここ二日ほど暖かかったせいかアセビが咲き始めていました。透きとおるような美しさです。
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2015年2月28日(土)
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ヤブツバキの果実。熟すとこんなふうに開きます。種子が一個残っていますね。
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で、こっちが花。花弁が根元でくっついていて、ラッパ形に咲きます。散るときにはバラバラにならず花冠ごとボトッと落ちるのが特徴(よく似るサザンカは花弁がバラバラに散る。)。
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ヤマハンノキの花が咲いていました。一気に春が近づいてきたような気がします(実際ヤマハンノキは早春の暖かい日に一気に咲きます。)。
デローンと垂れ下がっているのが雄花序。枝の根元にある赤く小さいのが雌花序です。写真中央奥の茶色いのが去年の果実です。
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ちょっと距離があってピンぼけ気味になってしまいましたが、黄色いモヒカンの小鳥、ミヤマホオジロです。ホオジロやアオジと一緒に地面をしきりに突っついていました。面白いことに日向には足を踏み入れず、日陰ばかりでうろちょろしていました。そういう行動特性だろうか。
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八重咲きのクリスマスローズ。ダリアみたい。
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