2023年 4月 小山内裏公園MAP
 
 
2023年4月1日(土) その1
 

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 先週末はずっと雨だったので2週間ぶりの小山内裏公園。春はぐっと近づいてきているでしょうか。
 
 タチツボスミレ。春の陽射しを浴びて花弁が輝いているようです。
 
 

A
 アカメガシワの若い芽。名前のとおり、芽吹きのときには葉の表面が赤い星状毛で覆われています。この星状毛は葉の成長とともに脱落します。若い葉を紫外線から守っているという話を聞いたことがありますが、確かに芽吹き直後の葉が赤い色をしている樹木はいくつかあります。
 
 

B
 エノキの開花になんとか間に合いました。先週あたりがピークかと思っていたので。目立たない花なのでつい見逃しがちです。
 
 
C
 尾根道を東へ向けて歩きます。ヤマザクラが満開です。
 
 
D
 尾根道沿いに植栽されているアオキ。雌雄異株で、これは雌花。雌しべの柱頭が発達しています。
 
 
E
 すぐ隣の株には雄花も。雄しべの葯が目立っていますね。
 
 

F
 ハリギリの芽吹き。葉が大きい木なので、芽もボリューム感があります。
 
 

G
 ヤマザクラ。葉の展開とともに花が咲くので、ソメイヨシノなどのような清々しい感じはあまりありませんが、素朴なあでやかさが魅力です。
 
 

H
 こちらはオオシマザクラ。葉が緑色なのに加え、花弁自体も白いので、見た感じ涼しげです。葉にはクマリンという芳香成分が多く含まれていて、塩漬けにしたものを桜餅に巻いて香り付けに使われたりします。
 このクマリン、落葉後には他の生物を生えにくくする効果も発揮するそうです。アレロパシーと呼ばれる現象です。
 
 

I
 内裏池の谷戸にやって来ました。タマノホシザクラはもう散ってしまっていました。これは花が散った後に残った萼の部分。しっかりとした星形ですね。
 
 
J
 早くもアケビ(ゴヨウアケビ)の花が咲いていました。天然のモビールです。
 
 

K
 北展望台に向かう小径にはニガイチゴがあります。モミジイチゴに比べて花弁の幅が細いです。あと、花の向きも違っていて、モミジイチゴが下を向いて咲くのに対し、ニガイチゴは上を向いて咲きます。
 
 

L
 ドウダンツツジの花が咲いていました。花冠の先端がつぼまっていますが、受粉は誰が担っているのでしょうか。入口が相当狭いですが。
 「ドウダン」とは「灯台」が訛ったものだそう。枝先で枝がいくつもに分かれる様子が灯台(燭台)の脚の部分に似ていたからだそうです。
 
 

 
 
 
2023年4月1日(土) その2
 
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 九反甫谷戸にやって来ました。カタクリは花期を終え、実を膨らませつつありました。先端には枯れた花が残っています。
 
 

A
 路傍にフデリンドウ。日当たりの良い斜面で見かけます。曇ると花冠を閉じ、その姿が筆に似ているからこの名前。
 
 

B
 野草見本園へ。
 キバナノイカリソウという名の園芸種。同じ名で野生種もあり、そちらは長い距があって、一般的なイカリソウの形状をしています。
 
 

C
 ボランティアグループが管理している花壇のナノハナ。yamanekoの好きな花です。
 
 

D
 里山広場にあるクスノキです。若葉が見るからにしなやかそう。今が葉の入れ替わる時期で、全ての葉が入れ替わります。同じ常緑樹でも葉の寿命が2年とか3年のものがあるそうです。その場合、毎年全体の2分の1とか3分の1の葉が新しい葉に入れ替わることになりますね、計算上。それとも2年に1回とか3年に1回全てが入れ替わるのでしょうか。
 
 

E
 シロバナイカリソウ。イカリソウといえばこの長い距が特徴です。まさに碇。
 
 

F
 ニリンソウです。この株はちゃんと2輪花が付いていますね。名前に反してそうでないことも多いですが。
 
 
G
 こちらはヒトリシズカ。深山で出会うと嬉しい花です。
 
 

H
 この花みたいなものはセリバオウレンの果実です。10個から12個ほど円形に並んでいます。舟形の果実の中には楕円形の種子が4個ほど入っているのだとか。
 
 
I
 このボクシンググローブのようなものはムサシアブミの仏炎苞。中に花序があります。
 
 

J
 ホオノキの冬芽が厚いコートを1枚脱いでいました。
 
 

K
 いつの間にかシャガの花が咲く季節になりました。花冠を近くで見ると超派手な作りをしています。
 
 

 
 
 
2023年4月5日(水) その1
 
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 ムラサキケマン。花冠が紫一色のものもありますが、これは紫と白のツートンです。野草見本園にて。
 
 

A
 常緑の葉に隠れるように咲くタマノカンアオイ。花は完全に地面に接しています。多摩丘陵で発見された種だそうです。
 
 

B
 細長い葉が特徴のスミレ。似たものにノジスミレがありますが、スミレに比べ小型です。
 
 

C
 花冠の大きさが約3mmという超ミニサイズのキュウリグサ。葉を揉むとキュウリの匂いがするというのが名の由来。
 
 

D
 グミの花が咲いていました。トウグミだと思っていましたが、果実がかなり大きかった記憶があり、もしかしたらダイオウグミかもしれません。トウグミの実の大きいものを選別して果樹として栽培したのがダイオウグミとのことなので、花はそっくりです。
 
 

E
 春の花、セイヨウタンポポ。茎をしっかりと立てていますね。
 
 

F
 ヒメオドリコソウ。ヨーロッパ原産で、明治時代に渡来したものだそうです。東京近郊に多いのだとか。花序にいくつか薄ピンク色の花が開いていますが、同じ花序の中に開かない閉鎖花も結構あります。これは開かない花の中の雄しべと雌しべで受粉し、実を付けるというもの。閉鎖花の方が結実の確立が高いといわれているそうです。
 
 

G
 紫色が鮮やかなキランソウ。別名のジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)は、地面にへばりつくようにまとまって咲く様子が地面に蓋をしているように見えるから。また、地獄の釜に蓋をして死の淵にある人を連れ戻すほど薬効があるからと聞いたこともあります。
 
 
H
 早くもアケビの花が咲いていました。写真上部のものは雄花の集まり。下部のものは雌花です。この両者は別の花序で、本来、花序の上部に雌花それよりも下に雄花がぶら下がります。アケビの花に花弁はなく、花弁に見えるものは萼。
 
 

I
 早春に開花したイヌコリヤナギは既に実ができていて、中には柳絮が出てきているものもありました。新天地を求めて風に飛ばされていきます。
 
 
J
 サルトリイバラの雄花序です。サルトリイバラは以前はユリ科でしたが、現在はサルトリイバラ科として分類されています。
 
 

 
 
 
2023年4月5日(水) その2
 

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 鮎道沿いにあるカタクリの保護区域。カタクリは既に実を付けている状態で、替わってヤブレガサが一面を覆っていました。カタクリは実を落とすと、地上から完全に姿を消します。
 
 

A
 背丈が低いことからクサイチゴという名を持っていますが、れっきとした落葉樹です。
 
 

B
 ダンコウバイが葉を展開し始めました。給食の先割れスプーンのような形が特徴。先割れスプーンを知っているのはもはやシニア世代か。
 
 

C
 ヒオドシチョウがひなたぼっこをしていました。成虫で越冬したものでしょう。羽根の縁がずいぶん傷んでいました。
 
 

D
 ツボスミレ。高さ8cmほどの小さなスミレです。別名をニョイスミレとも。
 
 

E
 このスミレは? なんだろうか。
 
 
木も
F
 これはカジイチゴですね。掌状の大きな葉が特徴。木もイチゴにしては大きく、2、3mくらいになります。
 
 

G
 ニワトコも葉が茂り、花序も伸びました。これが1か月まえには一つの芽の中に詰め込まれていたとは。
 
 
H
 キハダの芽吹きです。なんだか、アートですね。
 
 
I
 これはシラユキゲシ。中国原産のケシ科の植物です。ドッグランの脇になにげなく咲いていましたが、誰かが植えたのだろうか。
 
 

 
 
 
2023年4月8日(土)
 

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 南広場に向かう階段脇にトキワマンサクが開花していました。植栽のものです。日本にはほとんど自生していなくて、自生が確認されているのは東海地方に2か所、九州に1か所の計3か所のみだそうです。
 
 

A
 シャガの花を正面から。派手な内花被片と矢筈型の外花被片とでできています。こんなに綺麗に咲くのに結実せず、根茎を伸ばして増えるタイプ。朝咲いて夕方にはしぼむ一日花です。
 
 

B
 ホオノキの芽吹き。筆状の冬芽の中に大型の葉と花が格納されていて、それが今解放されつつあります。花冠の真ん中の薄皮のようなものは、花と葉の仕切り紙のようなもの。
 
 

C
 野草見本園のイチリンソウ。大きめの花冠が存在感を醸していました。花弁のように見えるのは萼片という、キンポウゲ科によくある構造をしています。
 
 

D
 カツラの葉はハート型。若葉が整然と枝に連なっています。
 
 

E
 キブシも花の時期は終わり、葉が展開し始めていました。この時期になると花序には実ができ始めます。
 
 

F
 フデリンドウ。ブーケみたいに寄り集まっています。
 
 

G
 ヤマブキ。しなやかに伸びた枝に花が連なって付いています。この姿が「山吹」の名の由来。山中で花が風に揺れる様子を「山振り」と表し、それがヤマブキに転訛したものだそうです。
 
 
H
 公園の南東側の縁にある池までやって来ました。柳絮ができているこの柳はタチヤナギではないかと。
 
 

I
 カジイチゴ。葉の形がカジノキの葉に似ているからこの名が付いたとのことです。確かにカジノキの葉にも切れ込みがありますが、クワの葉のような形をしていて、似ているというほどではないような。
 
 

 
 
 
2023年4月12日(水)
 

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 シロダモの若葉はゴールドの軟毛に覆われています。それはベルベットの手触り。もう少し成長すると軟毛はきれいに脱落し、最終的には光沢のある深緑色の硬い葉になります。
 
 

A
 ウワミズザクラ。花序の長さは15cmから20cmほど。これがサクラの仲間と言われても、にわかには信じがたいです。
 
 

B
 ハナイカダの花は葉の中央に付きます。葉を筏に、花を人に見立てたということでしょうね。
 
 

C
 これはシソ科のジュウニヒトエ。花が幾重にも重なって付く様子を重ね着の十二単に見立てた名前です。
 
 
D
 今年もキンランが咲く時期になりました。里山の春を代表する花です。
 
 

E
 先ほどのものとは違うジュウニヒトエ。こちらは花冠が若干紫色を帯びています。唇形花を正面から見ると、ムササビのように滑空するウイングスーツに似ていますね。
 
 

F
 鮎道にはチゴユリが群れて咲くところがあります。「稚児百合」の名は、稚児のように小さくかわいらしいという意味らしいです。
 
 



 
2023年4月16日(日)
 

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 南広場のイチョウの芽吹き。大きさ1cmほどですが、立派にイチョウの葉の形をしています。
 
 

A
 尾根道は日向と日陰のコントラストがくっきり。
 
 

B
 東展望広場のエノキに早くも実ができていました。
 
 

C
 ツバキの若葉が展開し始めていました。古い葉と入れ替わりです。
 
 

D
 ヤマハンノキも若葉が伸びてきています。写真下部のものはまだ扇子のように折りたたまれた状態です。
 
 
E
 こちらはイヌザクラ。サクラの仲間で穂状に花をつけるのは、ウワミズザクラとこのイヌザクラが代表的です。イヌザクラはウワミズザクラに比べて花の付き方がやや疎らで、花穂の大きさも小型。決定的な違いは、花穂と枝との間に葉が付いていないということです。
 
 

F
 ヤマコウバシ。この葉に注目するのはいつも冬ですが(この状態)、やっぱり若葉のときはしなやかそうです。
 
 

G
 カラスノエンドウの実が太ってきました。子どもの頃、これで笛を作ってピーピー吹いて遊んでいました。友達の中でも上手な方で、この歳になってもきちんと鳴る笛ができました。
 
 

H
 街路樹として植えられているアキニレ。見上げると陽を透かして若葉が輝いていました。
 
 
I
 野草見本園へやって来ました。
 これはコバノタツナミだと思います。葉がビロード状なのが分かります。
 
 
J
 エビネが綺麗に咲いていました。日本の野生ランの代表的な種ですね。この容姿から昔から盗掘が多いと聞きます。
 
 

 
 
 
2023年4月19日(水)
 

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 これはイソギンチャクか。いや、ソシンロウバイの偽果です。「偽」の文字が付いているのは、本当の果実はこの中に入っているから。偽果は花の付け根の部分が肥大化したものだそうです。
 
 

A
 足下を飾るヒメオドリコソウ。葉が塔のように重なって付いていて、その隙間から小さな花が覗いています。詳しく見ると、葉の付け根(葉腋)から花が伸びているのが分かります。花の形はホトケノザにそっくりです。
 
 

B
 セイヨウタンポポの「綿帽子」。花が咲き終わって、今は痩果と呼ばれる果実ができている状態。綿毛の一つ一つがそれぞれの果実に付いているので、その数だけ花があったということになります。つまり、たくさんの花びらに見えていたのは、その一つ一つが1個の花だということです。
 
 

C
 ヤマツツジ(その園芸種か?)。このタイプのツツジではミツバツツジなど紫色の花弁のものが多いですが、オレンジ色の代表選手はレンゲツツジとこのヤマツツジです。
 
 
D
 大田切池の畔にやって来ました。ウバメガシの花が咲いています。長くぶら下がっているのは雄花の花序。
 
 

E
 コガモ。冬鳥としてシベリアなどから渡ってくる鳥ですが、中には日本で繁殖するものもいるのだそうです。このコガモはこれから北に帰るのでしょうか。
 
 

F
 ホタルカズラです。緑の斜面のあちらに一叢、こちらに一叢といった具合に、咲いていました。決して小さな花ではありませんが、園路を歩く人で気づかない人もいるようでした。
 
 

G
 尾根道沿いにあるホオノキ。大きな花です。最も大切な雌しべを守るために、葉も含め各パーツが中心に向けて重層的に配置されているのが分かります。
 
 

H
 トウカエデの花です。同じ株に雄花と両生花が混ざって付くのだそうです。写真では小さくて分かりにくいですが、白いのは両生花から出る雌しべの柱頭になります。
 
 

 
 
 
2023年4月23日(日) その1
 
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 このタンポポっぽい花はオニタビラコ。背の高さは30cmほどです。
 
 

A
 ハルジオンの頭花を上から。これによく似るヒメジョオンは約1か月遅れて咲き始めます。
 
 

B
 ヤブツバキの若葉。なめし革のようにしっとり感がありました。
 
 
C
 尾根道に植栽されているヤエコデマリ。コデマリの八重咲き品です。
 
 

D
 ミズキの花序は横に伸びる枝から立ち上がる形になっています。
 
 

E
 花序をアップで見るとこんな感じ。
 ミズキによく似るクマノミズキは1か月ほど開花時期が遅いです。
  
  
F
 スイバの花序。雌花のようです。子どもの頃、若い茎を囓って遊んでいました。酸っぱかったですが嫌な味ではなかったです。
 
 

G
 ミツバウツギ。ウツギの仲間ではないですが、枝が中空で、小葉が3つあるのでこの名前になったのだとか。花期は案外短いです。
 
 

H
 木の根元にツクシのようなものが。これはサイハイランの芽です。開花が楽しみです。
 
 

 
 
 
2023年4月23日(日) その2
 
@
 森の中に入ってきました。これはホウチャクソウ。五重塔の軒先にぶら下がっている宝鐸(ほうちゃく)に似ているからのこのネーミング。
 
 
A
 ツリバナ。見たとおりの名前です。秋には赤い実が生り、それが開いて中の種子が顔を出します。
 
 
B
 薄暗い森の中にササバギンランが咲いていました。「笹葉」の名のとおり、葉が花より長く伸びるのが特徴です。
 
 

C
 サワフタギの花です。昨年はほとんど開花せず、樹勢が弱くなっているような感じでしたが、今年は株全体に花が付き、それは見事な状況に。秋にはコバルトブルーの実がたくさん付くでしょう。
 
 

D
 キンランが咲いていました。半日陰の林の中です。
 
 
E
 こちらはギンラン。キンランよりもササバギンランよりもずいぶん小さく、高さ15cmほど。
 
 

F
 この公園内にはムラサキシキブは多いですが、ヤブムラサキは少なく(サンクチュアリ内は分かりません)、これはそのうちの一株になります。



G
 開花直前のアカマツの雄花序。雌花は新しい枝の先端に付きます。
 
 
H
 カマツカ。枝がしな垂れて「枝垂れカマツカ」状態になっていました。満開ですね。
 
 

 
 
 
2023年4月27日(木)
 

@
 ベニバナトキワマンサク。この公園に10年近く通っていますが、この場所にあることを初めて知りました。公園西側の道路脇です。
 
 
A
 トチノキの花穂。塔のように立ち上がっています。つけまつげみたいに反り返っているのは雄しべと雌しべ。この花からあの丸い果実ができるなんて不思議な感じがします。
 
 

 
 
 
2023年4月28日(金)
 

@
 南広場から尾根道に向かう坂道にマルバウツギがあります。多摩丘陵ではよく見かけますが、この公園内には少ないです。
 
 

A
 シーラカンスがぶら下がっているみたいですが、これはシュロの雄花序で、長さは50cmから80cmほどにもなります。歩いていてこれに気づいた人はギョッとすると思います。
 
 

B
 尾根道を西へ。これはシラカシの花序ですね。この公園ではコナラやクヌギなどの開花から半月ほど遅れて咲く印象です。
 
 

C
 ヌルデの葉が伸び始めています。葉軸の左右に対になって数個の小葉が付き、加えて先端に1個付いているので、「奇数羽状複葉」というタイプの葉になります。このセットで1個の葉なんですよね。
 
 

D
 アメリカフウロ。北アメリカ原産で、昭和初期に帰化が報告されているそうです。主に西日本で旺盛に発生していて、畑などに入り込んで問題化しているとのことです。
 
 

E
 カワヅザクラの実。果物として改良されているサクランボに比べると小さく硬そうです。
 
 

F
 尾根道に植栽されているニシキウツギが開花していました。花の色が初め白色で後に赤味を帯びることから「二色」(ニシキ)なのですが、これは初めから赤っぽいので園芸種なのかもしれません。
 
 
G
 キツネノボタンの毛の多いバージョンなので、ケキツネノボタン。花弁には光沢があります。何が牡丹なのかというと、おそらく葉の形なんでしょうね。
 
 

H
 ジシバリ。10円硬貨くらいの大きさの頭花ですが、それを支える茎が細くて、全体としてか弱い感じがします。
 ジシバリは漢字では「地縛り」。細長い茎が地面を這って各所で根を張る様子を地面を縛っていると例えたもののようです。
 
 

I
 ウシハコベです。V字形の花弁が5個付いています。ハコベよりも全体的に大柄なので「牛」。牛は大きいものの代名詞だったんですね。植物の名前に動物の名を用いていることはよくありますが、イヌ、ネコ、キツネ、タヌキ、カラスなど、昔身近にいた生きものが多いです。
 
 
J
 ハリエンジュが咲き始めました。別名をニセアカシア。明治の初めに渡来した帰化植物で、養蜂での代表的な蜜源だそうです。
 
 

K
 鮎道へ。これはハナニガナですね。さっきのジシバリと同じ仲間です。ニガナよりも舌状花の数が多く華やかなので「ハナ」ニガナです(ニガナの舌状花は5個)。
 
 

L
 コゴメウツギです。花の大きは5mmほどで、それが寄り集まって付くのを米粒(小米)に見立てたのでしょう。ウツギと名が付いていますが、バラ科です。(本家のウツギはアジサイ科)