2022年 7月 小山内裏公園MAP
 
 
2022年7月2日(土)
 

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 尾根緑道のネムノキ。一斉に咲き始めました。糸のように見えるのは雄しべ。1個の花から多数出ていて、その花が10個から20個ほど集まって一つの花序を構成しています。(1個の花はこちら参照
 
 

A
 野草見本園へ。
 ウマノスズクサの花です。果実は滅多に見られないのだとか。しばらくこの株を注意して見ておきたいと思います。
 
 
B
 イヌゴマ。実がゴマに似るものの食用にはならないので「イヌ」が冠せられているというパターンの名前です。本来は花の色はもう少しピンク色なのですが、写真に撮ると真っ白みたいに。。
 
 

C
 コマツナギの花序です。株がしっかりしていて引っ張っても抜けないことから、馬も繋げるという名前になったということです。丸い小葉が並んで、かわいいです。
 
 
D
 「草連玉」と書いてクサレダマ。「連玉」の草本版という意味らしいです。その「連玉」とはマメ科の木本で、花は黄色いですが他はこれといって似ているということはありません。
 
 

E
 ミズタマソウです。花の大きさは3mmほど。そこに短毛のある丸く小さな実が付き、そこに露が付いて水玉ができるのです。これが名前の由来ではないでしょうか。涼しげです。
 
 

F
 園の正面入口から一旦歩道に出て、園の北側の縁に沿って歩きます。
 タカトウダイの花。変わった形をしています。



G
 もうオカトラノオが咲き始めました。虎の尾っぽにしてはちょっと短いような。蝶がよく訪れる花です。
 
 

H
 シオデの雄花序。アートですね。白いアンテナのようなものは雄しべの葯です。
 
 

I
 ボタンヅルの葉。花はまだこれからです。
 
 

J
 ナンキンハゼの花序です。花序にびっしりと付いているのは雄花で、その花序の根元に数個の雌花が付いています。
 
 

 
 
 
2022年7月9日(土)
 

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 透明な陽射しを浴びて輝いているのはツユクサです。茶道の茶さじのように長く突き出しているのは雄しべ。その根元の黄色い約が目立つのは仮雄しべで、花粉は出さず、もっぱら目立つのが役割です。
 
 

A
 タケニグサの花序。先端部はまだ蕾、その下が開花の状態で、更にその下が若い果実。もっとも下が成熟した果実です。
 
 

B
 クマノミズキの果序。ミズキはみっしりと実を付けますが、こちらは実の付きが悪く、まばらな感じです。
 
 

C
 ヒルガオ。コヒルガオかも。花柄の最上部に縦の翼があればコヒルガオ。なければヒルガオですが、うかつにも確認しませんでした。
 
 

D
 鮎の道にやって来ました。カタクリの保護地の奥にオオバギボウシが咲いていました。風もなく、じっとしてくれていたので撮りやすかったです。
 
 

E
 園の正面入口にある花壇にカシワバアジサイがしな垂れていました。もっさりとした房状の果序が特徴です。
 
 
F
 イヌザクラに実が付いていました。花がそうであったように実もまばらに付きます。
 
 

G
 夏の花、リョウブ。開花後はすぐに枯れ落ちてしまうので、房全体が綺麗に咲きそろうことは希です。
 
 

H
 夏の王様、ヤマユリです。花茎が長い上に花冠が重たいので、どうしてもしな垂れていしまいますが、これがもし直立していたら猛々しい印象になるでしょうね。
 
 

I
 内裏池の畔にオモダカが茂っていました。鏃のような形が特徴です。数年前、ここに架かっている木橋を架け替えたときにきれいに刈り払われてしまって残念な思いをしたのですが、株は生きていたようで、復活したようです。まだここで花は見たことがないので、花を付けるようになるまで立派に育ってもらいたいです。 
←微妙ですが、オモダカではなくアギナシかもしれません。基部の2個の裂片より頂裂片の方が長い。
 
 

 
 
 
2022年7月18日(月)
 

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 イヌザンショウの花。小さすぎて、顔を近づけて見ないと開花しているかどうかもよく分かりません。
 
 

A
 コヤブタバコの花を撮るにはローアングルから見上げるように。小ヤブタバコといいつつ、花の大きさはヤブタバコより大きいです。
 
 
B
 野草見本園へ。
 ダイコンソウ。大根の花ではありません。根生葉が大根の葉に似ているからだそうです。そんなのいっぱいありますが。
 
 

C
 ヤブミョウガが盛りを迎えたようです。この花を見るときはいつも蒸し暑い中でヤブ蚊と戦いながらといったイメージです。
 
 
D
 実るほど頭を垂れる…、ヤマユリです。花茎がポキッといきそう。
 
 

E
 オニドコロの雄花序。ヤマノイモの仲間ですが、根茎は苦みが強くて食べられないそうです。
 
 

F
 サルトリイバラの若い実。秋には真っ赤に実ります。美味しそうなんですが、中はスカスカなんですよね。
 
 

 
 
 
2022年7月23日(土)
 
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 園の東側にある名もない小池。そこにヒメガマが生えています。もう盛夏です。
 
 

A
 ヒメガマの足下にはサンカクイが。イの仲間で、茎の断面が三角形をしているので「三角の藺」という意味です。
 
 

B
 これはヤマハギですかね。葉の先端が丸いです。
 
 
C
 多目的広場までやって来ました。ここから階段を上って丘の上に向かいます。
 
 

D
 エノコログサ。エノコロとは犬コロのことで、花穂が子犬の尻尾に似ているから。それでもって別名はネコジャラシです。
 
 
E
 アキノタムラソウ。いや、ナツノタムラソウかも。違いがよく分からない。この時期は両方とも開花期だし。
 
 

F
 もうヒヨドリバナの咲く時期になったんですね。アサギマダラとかの蝶が好む花です。
 
 

G
 ダイコンソウの黄色い花。大根の花には似ていません。なんでも根生葉が似ているのだとか。また変なところに着目して名前を付けたものです。
 
 

H
 これはヤブツバキの実ですね。種子から油が採れます。
 
 

I
「チョットコイ、チョットコイ」という甲高い鳴き声はよく聞こえるのですが、その姿は初めて見ました。コジュケイです。数羽が並んで藪の中を歩いていました。
 
 

J
 アカメガシワの雌花。というかすでに若い果実になって寄り集まっています。
 
 

 
 
 
2022年7月31日(日)
 

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 セミの脱け殻。アブラゼミのものかな。
 この態勢は後退りしながら葉を登って行ったってことか?
 
 

A
  このバナナの房みたいなものはエゴノネコアシ(エゴの猫足)。エゴノキの果実にできた虫こぶです。猫の足の肉球に見えないこともないか。
 
 

B
  ヤブガラシの花。花弁は緑色ですが、早いうちに散ってしまい、後に残ったオレンジ色の花盤が目立ちます。そして、雄しべも散ってしまうと今度はピンク色に変わるのです。5mmくらいの小さな花ですが、いろいろやってます。
 
 

C
  こちらがエゴノキの普通の果実。虫こぶの姿とは似ても似つきませんね。
 
 

D
  園の西端から望む奥多摩の山々。夏空の下に連なっています。清々しい眺めです。
 
 
E
 ヤブマオの花の集まり。これでも花です。
 
 

F
 野草見本園へ。今年はミソハギの勢いがあまり良くありません。「盆花」と呼ばれる花だけにこれからが花期本番なのですが。夏バテか?