2016年 9月 小山内裏公園MAP
 
 
2016年9月1日(木)
 

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 鉛筆が直立…、ではなく、タカサゴユリの若い実です。ユリの仲間の花には上を向いて咲くもの、横向きのもの、下を向くものと様々ですが、実になるとみな上向きになるんですよね。種を風で飛ばすため、少しでも高いポジションをとりたいからなのでは。
 
 

A
 エノキの実が色づいています。秋の深まりにつれて黒熟し、最後は表面に皺が寄ります。お節料理の黒豆みたいに。
 
 
B
 オオブタクサ。花穂はまだ未熟です。秋の花粉症を引き起こす原因の一つで、アメリカでは花粉症と言えばスギではなく、むしろこれなのだとか。
 
 

C
 ヌルデも花を咲かせ始めました。
 
 

D
 クリの実はすっかりそれらしい姿になっていました。
 
 

 
 
 
2016年9月3日(土)
 
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 これはトキリマメのの花。よく似るタンキリマメとの見分けは小葉の形で。トキリマメの方が若干大きくて薄く、先端が急に尖る形をしています。
 
 

A
 ナンキンハゼは花穂が落ちて実が育ちつつありました。
 
 

B
 ヌスビトハギの花。大きさは7mmほどです。
 
 

C
 こちらはその実です。
 
 

D
 センニンソウ。ツル性の植物なので全体を見るとややワサワサした印象がありますが、花をアップにすると繊細できれいです。
 
 

E
 使い古したデッキブラシのような花はガガイモ。でもこれが新鮮な状態です。
 
 

F
 笠の裏側が襞ではなく、発泡ポリウレタンのような形状。「管孔」といい、イグチ科のキノコに多く見られる特徴です。名前は…○○イグチ、ということで。
 
 

G
 クサギ。萼が袋状に実を包んでいます。やがてこの萼が星形に開いて、中から青紫色の実が姿を現します。
 
 
H
 アキノノゲシは薄いクリーム色。押しの強いノゲシとは異なり、控えめな印象を受けます。
 
 

I
 ヌルデの花をアップで。こうやってみるとずいぶんヌルデの印象が変わりますね。ごく小さな花なので、花粉の媒介はもっぱらアリが請け負っているようです。
 
 
J
 野草見本園のヤマホトトギス。よく似るヤマジノホトトギスとの相違は、@花は散房状に付く(ヤマジノホトトギスは葉腋に1、2個付く)、A花被片が下向きに反り返る(水平に開く。)、B雄しべの基部に紫色の斑点がある(斑点がなく白色)。この花は、@、Aは該当していますが、Bは当てはまりません。そういう個体もあるということか。
 
 

K
 ぐい呑みのような形をしたキノコ。名前は調べても分かりませんでした。
 
 

 
 
 
2016年9月9日(金)
 

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 野草見本園へ。チカラシバか。それとも近縁の園芸種?
 
 

A
 パークセンター前の花壇は色とりどりでした。
 
 

B
 この時期、来年開花するホオノキの芽が既に用意されています。
 
 

 
 
 
2016年9月10日(土)
 

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 イヌザンショウの実ができていました。
 
 

A
 アップで。表面がデコボコしているんですね。初めて知りました。熟すと滑らかな光沢のある黒色の種子が顔を出します。
 
 

B
 このひょろ長いのはキブシの花穂(小さな芽が隙間なく並んでいる状態)。来年の早春に花を咲かせますが、今はこんな姿です。
 
 

C
 尾根道を西へ。これは西展望台近くにあるコムラサキ。徐々に色づいています。
 
 
D
 鮮やかな色彩のキノコ。タマゴタケです。綺麗ですね。
 
 

 
 
 
2016年9月17日(土) その1
 

@
 ずっとぐずついた天気が続き、一週間ぶりの内裏公園です。
 いきなり出逢ったのはセスジスズメの終齢幼虫。体長12cmほどで存在感がありました。
 
 

A
 公園東端の花壇に咲くコスモス。
 
 

B
 卵のような外被膜を破って出てきたのはカニノツメというキノコ。これから伸びてカニのハサミのようが形になります。
 
 
C
 高さ10cmほどの細いキノコ。柄の部分がつるっとしていてプラスチックのような質感です。名前は分かりません。
 
 

D
 ヒヨドリジョウゴ。花弁が反り返っていますが、これが標準的な開花の形です。秋には朱色の液果を付けます。毒があると聞いたことがありますが、本当か?
 
 

E
 ヤブガラシの花は直径2mmほど。それでも蜜は多いようで、ハチやアリ、ハナムグリなどが結構訪れています。花は、まず雄しべが先に伸び、中央の雌しべが伸びるにつれて雄しべが脱落。その後花の色がオレンジ色からピンク色に変わって花の役割を終えます。

 
 
F
 世界中に分布するというカタバミ。漢字では「傍食」と書くこともあり、夕方になると葉が閉じ半分になってしまうのを、片方食べて欠けてしまったと表現したものだそうです。なお「酢漿草」と書くことも。
 
 
G
 キツネノマゴ。ハナバチが停まりやすいような形の花です。
 
 
H
 秋の七草の一つ、ススキ。
 
 

I
 もうじき秋のお彼岸。広島では毎年その時期にぴったり合わせるように咲き始めますが、関東では若干ブレがあるよう。今年はちょっと早い気がします。(あくまでも個人の感想)
 
 
J
 カナムグラの花穂。ちょっと触れると大量の花粉がサラサラと落ちてきました。茎には逆向きの短い刺があり、それで絡んで伸びていくツル植物。
 
 

K
 クサギの実。赤紫色の萼に青紫色の実という、南国的な配色です。
 
 
L
 ハリガネオチバタケ。去年のキノコ観察会で覚えました。高さ5cmほどの小さなキノコです。
 
 

 
 
 
2016年9月17日(土) その2
 
@
 アキノタムラソウ。「秋の」といいつつ夏前から咲いていたりして、花期の長い花です。
 
 

A
 オトコエシの若い実。ギシギシみたいに果実を縁取る翼があるように見えますが、丸く薄い小苞の上に米粒のような実が乗っかっているだけ(包む前の餃子状態)。
 
 

B
 ヤブタバコ。ヘリコプターの翼のように、茎のてっぺんから四方に枝が伸びるのが特徴。途中で茎が切られているようなかなり違和感のある姿をしています。写真は四方に伸びる枝の一つ。そこに花が並んでいます。
 
 

C
 秋の森に咲く花、コウヤボウキ。茎の先端に一つ花を付けます。舌状花の花弁は縁日で売っているあのピロピロみたい。
 
 
D
 ツクシハギが満開。風に揺れると風情があります。
 
 

E
 イタドリの花をアップで。一つの花の大きさは3mmほど。極小です。
 
 
F
 九反甫谷戸にキバナアキギリが咲き始めました。ただ、ここは蚊が多くてたまらんです。
 
 

G
 クヌギの樹液に集まるスズメバチ。親指くらいの大きさがありましたが、これ以上近づけなくて、何スズメバチかは不明。
 
 

H
 ツルニンジン。キキョウの仲間と言われて納得の姿をしていますね。
 
 

I
 内裏池の畔までやって来ました。これはミゾソバの花。育成環境はぬかるんだ湿っぽいところですが、花はあまりにも可憐。


J
 ヤブツルアズキの花。マメ科の花なので、旗弁、翼弁、竜骨弁がありますが、左右非対称なので、耳みたいなよく分からない形になっています。
 
 

K
 白花のヒガンバナ。秋まっただ中です。
 
 

L
 シュウカイドウの花はペーパークラフトのようで、作り物感満点です。
 
 

 
 
 
2016年9月22日(木)
 
@
 雨の止み間を見計らって野草見本園へ。
 これはカワラケツメイの花。
 
 

A
 ハコネトリカブトだったか。葉っぱの切れ込みが深いです。
 
 

B
 ツリフネソウが咲き始めました。秋ですね。
 
 

C
 ヤブミョウガの実。秋田の竿灯みたい。
 
 

D
 シュロソウには実ができつつあります。花冠の中央にある緑色のものです。
 
 

 
 
 
2016年9月28日(水)
 

@
 ホトトギス。漏斗状に開きます。
 
 

A
 ホオノキの集合果。色づいていますが、まだ若いです。成熟してくると中の果実が見えてきます。
 
 

B
 ゴンズイの実も色づいてきています。
 
 

C
 これはチャノキ。大量の雄しべす。この真ん中に雌しべがあるはずですが、行方不明。