赤城自然園 〜再び緑輝く山麓へ(後編)〜
(後編) |
【群馬県 渋川市 平成28年4月23日(土)】
赤城自然園、後編です。(前編はこちら)
サンカヨウ |
近くにはこんな花も。サンカヨウです。自然観察を始めた頃に深山で出会った、yamanekoにとっては思い出深い花です。
ツバメオモト |
これはツバメオモト。花は白いですが、実はコバルトブルーという変わった花です。
クサボケ |
クサボケですね。背が低い樹木で、花も地面に近いところに付きます。ということは実もこの位置に付くということで、その時期に見ると地面から洋ナシが生えているようでちょっと変な感じがします。
ワチガイソウ |
これはワチガイソウでしょうか。ちょっと見にくいですが、アングル的にこれが精一杯でした。
ハシリドコロ |
ハシリドコロ(セイヨウハシリドコロか。)も花を付けています。全草に毒があり、死亡例も。ナス科の植物には有毒のものが多々あります。
サンリンソウ |
イチリンソウ、ニリンソウまでは有名ですが、サンリンソウもあるんです。
オキナグサ |
明るい草原にオキナグサ。この花が終わった後、翁の白髭のような実ができることからこの名がついたということです。yamanekoの故郷の山、三瓶山の西の原にも咲いていました。
ムシカリ |
ムシカリの花が眩しく光っています。別名はオオカメノキ。
ウスバサイシン |
根茎を乾燥させたものが「細辛」という生薬。で、葉が薄く柔らかいのでウスバサイシンです。咳止めなどに効能があるそうです。
ウラシマソウ |
何がウラシマなのかというと、浦島太郎が釣り糸を垂れているように見えるところからのネーミング。
ヤマシャクヤク |
まるで舞を踊っているようなヤマシャクヤク。優雅です
ヒトリシズカ |
ヒトリシズカもこれだけ集まれば寂しくないでしょうね。
ルイヨウボタン |
ルイヨウボタンです。先ほどのサンカヨウにしてもこのルイヨウボタンにしても、自然観察を始めた頃に始めて見知った植物にはなんか特別の愛着を覚えます。
この明るい森も、あと一箇月もすると緑のトンネルになるでしょうね。
ヤマシャクヤク |
ヤマシャクヤクを真上から。ジャパン・ビューティーです。
昆虫館 |
自然生態園の一番奥にある昆虫館までやって来ました。ここでしばし休憩。
リュウキンカ |
昆虫館の前には池があり、その畔にリュウキンカが咲いていました。何でもありますな。
イカリソウ |
イカリソウにはこんな純白のものもあります。
さあそろそろ帰路につきましょう。
カタクリ |
陽射しをたっぷりと受けてよく開いているカタクリ。曇っていたりするとすぐに閉じてしまうんですよね。
ニリンソウ |
ニリンソウの群落。みんな同じ方を見ています。
スミレ |
スミレという名のスミレ。この色こそまさにバイオレットです。
ヤマエンゴサク |
不思議な造形のヤマエンゴサク。ケシの仲間です。
ショウジョウバカマ |
開花直前のショウジョウバカマです。赤い顔をした猩々が袴を穿いたような姿をイメージした名だそうですが、もうちょっと花茎が短いものであればそういう感じもするかも。
シデコブシ |
ちょっとくたびれていますが、これはシデコブシですね。なかなか大きな木でした。
??? |
セゾンガーデンのエリアに戻ってきました。このラッパのような花は何だ?
シャクナゲ |
野生種なのか園芸種なのかは分かりませんが、見事なシャクナゲです。そういえば水木しげるの書く妖怪にこんなシルエットのものがいましたよね。油すましだったっけ。
見晴台から庭園を見下ろす。いつの間にか薄雲が広がってしまいましたが、晴れていれば正面に榛名山が見えるはずです。自宅にこんな庭があったらいいと思いつつ、庭師さん代がものすごいだろうな。
白いツツジ |
見晴台脇に満開の白いツツジが。植物の白とは思えないクリア感です。
キバナノクリンザクラ |
庭園内の花壇を散策。これはキバナノクリンザクラだそうです。北アフリカ原産。「サクラ」はサクラソウのサクラ。そういえば葉が似ています。
キバナカタクリ |
キバナカタクリは北アメリカ原産。亜高山帯に咲く花なんだそうです。
ツルハナシノブ |
ツルハナシノブも北アメリカ原産だそうです。清楚ですね。
??イチゲ |
色違いの同じ種のように見えるのですが。キンポウゲ科のイチゲの類だと思います。
時刻は午後4時。総合案内所まで戻ってきました。次から次へと現れる花たちでもう腹一杯です。大満足で赤城自然園を後にしました(やはり妻の言うことは聞いておいた方がよいということに。)。
帰りの関越道、圏央道ともに渋滞なし。6時半には家に着いていました。今日は何から何までうまくいきました。