高原の家・七塚 〜暑いときは熱いうどん!〜
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【広島県庄原市 平成16年7月4日(日)】
気がつけば、7月。平成16年もすでに折り返し地点です。
年頭に建てた誓いもうやむやのうちに忘れ去っていました。あぁ…。いや、今からでも遅くはない。もう一度誓い直そうか。目標をワンランクさげて…。
さて、久しぶりにやって来ました、「高原の家・七塚」。今回はうどん屋です。
地元のJAが高原の家のグランドを借り受けて農機具の展示販売会を行ったのですが、高原の家に集うボランティアスタッフがこの機を逃すことなく、うどん屋を出店したのです。
グランドを埋め尽くす 出店ブース |
この週末、台風7号の動き次第では大雨も、という予報が出されていましたが、結局のところよい天気でした。というより普通以上に暑い。こんな日にうどんを食べる人がいるのだろうか。
農業体験菜園 |
8時半過ぎに会場に到着したのですが、すでに仕込みは完了していました。さすがにお客さんが来るまでにはまだ間があるので、すぐ近くにある農業体験菜園をブラブラと。
トマト | ナス |
この菜園も高原の家のスタッフとボランティアスタッフとで造ったもの。県立青年の家だった頃にはテニスコートだった場所です。
トマトはやや小振りでしょうか。ナスは良い形です。
業者仕様 |
それにしても暑い!
yamanekoのポジションはうどん玉を袋から出して「うどん揚げ」に投入し、湯をきって器に空けるまで。前にはうどん揚げの大釜が2個とつゆの大釜が2個。後ろには足し湯用の寸胴と大鍋。いずれもグツグツと煮えたぎっています。
テントの中はときおり風が通りすぎますが、それも湯気を含んだ熱風となって吹き上げます。
「うどん一丁!」 |
9時半を回るとぼつぼつとお客さんがやってきました。
「らっしゃーいっ!」 玄人ばりのかけ声でお客さんを迎えます。何事もなりきることが楽しむ秘訣。恥ずかしがらずに大きな声を出すんです。(最後の頃には少しガラガラ声になって、ますますそれらしくなりました。)
うどん玉はゆで麺なので、うどん揚げに入れたら軽くほぐして暖めるだけでOK。湯から上げたらいったん釜の縁で湯を流し、そして見せ場の湯切りです。うどん揚げをいったん胸の高さに持ち上げ、そこから円弧を描くように一気に後ろに向かって振ります。このときスナップが効くように手首を柔らかくしておくことが重要です。yamanekoも最初はぎこちなかったですが、すぐにコツを見いだしました。
スチロール製の器にうどんを空けたら次の人へ渡します。次の人はつゆを注ぎ、そのまた次の人へ。最後の人が揚げ玉、ネギ、カマボコをトッピングしてお客さんのもとへ。「ハイ、いっちょあがりぃ!」
イベント会場 |
今回の販売会は3日間。売り上げ目標は1億6千万円だそうです。もちろんうどんのではなく、農機具のです。
乗用のトラクターや田植機は平均200万円から300万円くらい。戦車のような大型のコンバインは高級外車をはるかに凌ぐ価格です。JAもメーカーもリキが入るわけです。
食べる方も暑い |
高原の家に隣接して広島県立大学があります。そこの学生さんもイベントの手伝いに来ていました。
「はい、スイカ安いよー」 |
は〜っ、いったい何玉のうどんの湯切りをしたことでしょうか。
からだ中の水分が全部汗となって流れ、それをビールで補充しながらの5時間でした。2時過ぎから撤収を始め、釜や調理器具を洗います。
台風の影響なのか空はいつの間にか雲に覆われ、風も強くなってきました。会場のあちこちでも撤収が始まっています。
シオヤトンボ |
テントの裏にトンボが1匹。
子供の頃からシオカラトンボと呼んでいたトンボですが、どうやらシオヤトンボという種のようです。シオカラトンボはこれによく似た別種で、やや大型とのこと。
このトンボを見ると夏が来たなぁと思います。そういえばここに来る道すがら、ネムノキの花があちこちで咲き誇っていました。
7月。梅雨はまだまだ明けませんが、本格的な夏がやってきました。
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