宇賀峡 〜湿度たっぷり草花イキイキ〜


 

【広島市安佐北区 平成14年7月13日(土)】
 
 もうそろそろ梅雨明けが近いんでしょうが、台風の影響もあって今日は雨模様。
 そこで遠出はやめて、5月の連休明けに歩いた宇賀峡のその後を見に行くことにしました。

 渓谷の空気は湿気をたっぷりと含んで肌にまとわりつくような感じです。
 でも、どの木々の葉も生気にあふれていました。

 タケニグサ

 川沿いにはタケニグサがすっくと立ち並んでいて、中には2.5mほどにまで伸びているものもありました。
 竹に似るから「竹似草」ですが、実はケシの仲間です。

 カヤラン(実)

 2ヶ月前に見たカヤランは長さ3pほどのさく果を付けていました。大きな木の幹の高いところに着生しているのですが、まわりを湿った苔に覆われていて、種子がこぼれても引っかかりやすいような環境になっています。

 ヤブカンゾウ

 人里に多い花ですが渓流の水際に生えているヤブカンゾウも涼しそうでGood

 ギンバイソウ

 これも水際に咲いていた、ギンバイソウ。茎頂の両性花が梅花状なので「銀梅草」です。
 10〜20個付く花のうちのいくつかは中性花(装飾花)だそうです。花が咲く前は苞に包まれて球状をしています。

 アップでどうぞ。雄しべのリングの中央から突きだした雌しべが特徴です。
 
 


 散策の後は加計町まで足を伸ばして「温井スプリングス」でひとっ風呂。
 眼下には温井ダム。アーチ式では黒部第四ダムに次いで国内2位の高さを誇ります。最高水位まであと15mくらいでしょうか。

 温井スプリングス  温井ダム