本当に会社から歩いて帰ることができるのか?
 


SuperMapple3D
 
 震災時、会社から自宅まで歩いて帰ることはできるのか。という疑問を検証するために実際に歩いてみるという、なんか分かりきっているようなことをやらされるハメに。まずはJRと地下鉄を乗り継いで、妻の会社のある築地にやって来ました。せめてもの抵抗にと築地場外で腹ごしらえをして、12時20分、スタートをきりました。
 
 
@ 12時20分
 築地と月島とを結ぶ勝鬨(かちどき)橋。中央部分が両側に跳ね上がるようになっていますが、1970年以降は閉じられたままだそうです。下を流れている川は隅田川です。
 
A 12時35分

 晴海通りを西に向かって歩きます。
 1時35分、銀座4丁目の交差点までやってきました。お馴染みの銀座和光ビルです。南北方向の中央通りは歩行者天国になっていました。
 
B 12時45分
 晴海通りを更に西進し、有楽町のガードをくぐって、日比谷交差点まで来ました。右斜め前の木立は皇居外苑の木々です。なので交差点の先はお堀になっています。左にちょっとだけ見えている緑は日比谷公園です。
 いつの間にか青空が広がってきました。ここもまっすぐ進みます。
 
C 1時00分

 祝田橋交差点から道は内堀通りとなり、さらにお堀に沿って進みます。内堀通りは環状1号線ですが、そう呼ぶ人はほとんどいません。
 内堀通りはここから右斜めに進みます。まっすぐ行くと国会議事堂の正面に突き当たります。
 
D 1時10分

 三宅坂です。右手には桜田堀が。写真からは切れていますが、ここから左手に国道246号が延びています。青山や渋谷を通る賑やかな道です。
 
E 1時25分
 お堀端をはなれて新宿通りを西に進みます。ここは麹町4丁目。右手に行くと昔の日テレ社屋が。今は汐留に移転しています。左手にいくと赤坂プリンスがありましたが、つい先日惜しまれつつ廃館してしまいましたが。
 
F 1時40分
 四谷駅前までやってきました。といっても駅のホームは目の前の橋の下にあるので、ここからは見えません。もともとお堀のあったところに中央線が通されていて、切り通しのようになっているのです。
 ここがルート上で唯一の橋。これが落ちると左手にある上智大学の向こう側まで大きく迂回することになります。
 四谷駅はJRと地下鉄との乗換駅になっているので、いつも大勢の人で賑わっています。
 
G 2時05分

 外苑西通りとの交差点までやってきました。新宿通りはここからY字に分かれ、左手のトンネルの中に入っていくと甲州街道になります。トンネルの上の緑は新宿御苑です。新宿通りは正面のビルの谷間を進みます。遠く正面に新宿の高層ビルが。あの葉巻を立てたようなビルはコクーンタワーですね。
 
H 2時30分
 新宿に近づくにつれどんどん人通りが多くなって、歩きにくくなってきました。新宿駅東口のアルタ前は人でごった返しています。
 この辺りまで来ると足の筋肉がかなり張ってきています。
 
I 2時50分

 東アジア系カオスの街、大久保。この風景を見ると「帰ってきたなぁ」と感じます。
 
 築地を出てから歩くこと2時間半。ちゃんと自宅に帰り着くことができました。確かに道はつながっていて、時間をかければちゃんと歩き通すことができるということが検証できたのです。まあ、しごく当たり前のことをわざわざやってみたということです。