宮島・鷹ノ巣砲台跡 〜PVで砲台跡の清掃〜


 

【広島県宮島町 平成14年5月18日(土)】
 
 初夏の日差しの下、宮島PV(パークボランティア)で鷹ノ巣砲台跡の清掃・草刈りを行いました。
 
 宮島といえば日本三景。厳島神社などの文化遺産が有名ですが、明治以降は軍都広島の膝元でその警護の役割を負っていました。

 〔大野瀬戸〕左が宮島、右は本土側です。
 このあたりを航行する敵艦船を砲撃するために砲台を造営したそうです。
 でも、実戦で使われることはなく、日露戦争のときあの「203高地」奪取のために大陸に移されたのだそうです。

 陣地跡は瀬戸内海を見下ろす高台にありますが、砲台は周囲を高い土手に囲まれ、直接海は見えません。
 見張りからの指示で着弾点を計算し、空に向かって打ち上げたのだそうです。

 今日のメンバーの平均年齢は推定60歳くらい(?)。
 でもそのモチベーションたるや目を見張るものがありました。力や技術も脱帽もの。バリバリと作業が進みます。
 高齢社会に突入するこの日本。この先結構明るいのかも、ひょっとして。

 ウラジロマタタビ
 マツブサ(つぼみです。)

 宮島には国立公園特別保護地区に指定されている「彌山原始林」があり、他にはない興味深い植生を見せてくれています。
 宮島が世界遺産に選ばれたのも、厳島神社のみでなくこの原始林があったからだそうです。

 写真左のピークが弥山(みせん)530m
 
 歴史、自然(そしてもみじまんじゅう)。何度来ても興味の尽きない島です。