鳥取砂丘 〜晴れのち雷雨 一時秋晴れ〜
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【鳥取県鳥取市 平成16年10月14日(木)】
♪月の〜 砂漠を〜って、月も出てなければ砂漠でもない。そう、ここは鳥取砂丘です。
所用があって昨晩鳥取にやって来ました。
広島から岡山経由で3時間弱。鳥取もずいぶん近くなったものです。
明けて今朝は雲一つない日本晴れ。 んーーーっ!気持ちいい。
ところが、午前中、用を足している(トイレじゃないよ)間にどんどん曇り始め、お昼には雷を伴った激しい雨に。山陰では「弁当忘れても傘忘れるな」といわれるくらいですが、ブラインドの隙間から外を眺めて思わず「嘘でしょ?」と言ってしまいました。
ところがところが、午後2時、用が終わって外に出てみると、遠くの方から青空がどんどん広がってくるではありませんか。
帰りの電車までの2時間。ちょっと砂丘に行って時間をつぶすことにしました。
オニシバ |
砂丘までは観光周遊バス「ループ麒麟獅子」がお得。乗車1回200円です。
砂丘といっても周辺部を中心に結構植物が生えています。まだら模様状に広がっているものが多いようです。
オニシバは砂の中に地下茎を伸ばし、そこから地上に茎を立ち上げています。
ハマニガナ |
雨上がりのせいか、砂が結構締まっていて歩きやすい。振り返るとなだらかな丘の向こうまで足跡が続いています。
ハマニガナは春に花を咲かせた後、夏にはいったん葉が枯れます。でも、地下茎は生きていて秋に再び葉を広げ、また花をつけるのです。暑い間は活動休止。シエスタですね。
コウボウムギ |
ムギと名が付いていてもムギではありません。カヤツリグサの仲間です。葉鞘の繊維を筆に使ったといわれ、書道の達人の弘法大師にちなんで名が付けられました。でもさすがの大師もこの筆は敬遠するのでは。
ハマゴウ |
ハマゴウの群落の中に入っていくと、あの薬くさい独特な香りが漂っています。砂丘の植物の中では丈が高い方なのでよく目立ちます。
ビロードテンツキ |
茎や葉に白い毛が密生しているのでビロード。テンツキは「天衝」とも「点突」ともいわれ、今ひとつ判然としません。
砂の山 |
この砂の山を超えると眼前に日本海が広がるはずです。
鳥取砂丘は、長い年月をかけて中国山地の花崗岩が浸食され、砂となって日本海に運ばれました。いったん海に沈んだ大量の砂が、その後北西からの季節風にうねる荒波に押し戻されて、海岸に厚く堆積したものだそうです。
低気圧の通過に伴う雲 |
そうこうしているうちに、また海の方から雲がやってきました。巨大な四角い絨毯が低空飛行で迫ってきて、どんどん空を覆い尽くしていきます。どこからか「地獄の黙示録」の「ワルキューレ」が聞こえてくるようです。
携帯の天気情報を見てみると、今まさに低気圧が通過していこうとしていました。
さあ、また降り出さないうちにバスに乗って駅に向かうとしましょう。
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