大久野島 〜瀬戸内海地区PV交流会〜


 

【広島県竹原市 平成14年9月21日(土)】
 
 瀬戸内海国立公園内にある3つのPV(パークボランティア)の交流会に参加してきました。
 宮島地区(広島県)、倉敷地区(岡山県)、五色台地区(香川県)のPVが大久野島に集合。
 今回の交流会で講演をしてくださる西田先生(奈良県立大学)のゼミ生の皆さんも臨時に参加して、総勢34名です。

 会場の大久野島国民休暇村

 交流会では、各PVの活動状況報告や直面している問題点などについての意見交換が行われました。
 みんないろいろな考えをもっているんだな、と今さらながら思い知らされました。

 夕方、エクスカーションとして、大久野島の史跡を訪ねました。
 大久野島には重い歴史があります。昭和初期、この島で軍により毒ガスが製造されていたのです。
 周囲4qあまりの小さな島全体が兵器工場のようになっていて、当時は秘密を守るため地図からも消されていたそうです。

 島の中央部の展望台  砲台跡地

 この島には明治中期に造営された砲台跡もあります。小さな島の小高い山の上とはいえ、これを造りあげるにはそうとうの労働力が必要だったでしょう。

 いまでも周辺海域を潜水艦が警護しています… というのは大ウソで、これは島の沖合にある「白岩」とよばれる岩礁です。びっくりした?

 ♪瀬戸は日暮れて〜

 現在、大久野島はリゾートの島です。
 海水浴、キャンプ、テニス、釣りなどを楽しむ人で賑わっています。この島に住居をかまえている人はいなくて、国民休暇村の従業員の宿舎があるだけ。住人といえば500羽のウサギたちくらいでしょうか。
 青々とした芝生広場にフェニックスやヤシの木。戦争の痕跡とはあまりにも対照的でした。

 夜はやっぱり懇親会。これがあってこそ真の交流会です。(昭和世代の価値観)
 ここの名物はタコ。話し込んでて全部は食べられなかったのが残念!

 8時から休暇村主催の「ウミホタル観察会」
 従業員にしておくのにはもったいない大井さんの漫談、いや司会により、楽しく観察できました。

 ほかの宿泊客たちが眠りにつき始めた頃、フロントで木綿糸(5m)をもらって同室の人と2人でウミホタル釣りに行きました。餌はイカの姿揚げです。
 釣果は… ガックリでした。


 この時期、朝の散策も気持ちいいです。

 基本的に夜行性です。

 ここは芝生の刈り込みの手間はかかりません。ウサギたちがあっちこっちでボリボリやってくれています。

 フェニックス、正式にはカナリーヤシといいます。
 雌雄異株なので、この木はメスですね。長さ2pほどの果実がたくさん実っていました。