大船植物園 〜花の庭園でピクニック〜


 

【神奈川県 鎌倉市 平成28年5月1日(日)】
 
 大船植物園 このゴールデンウィーク、尾瀬にミズバショウを見に行く計画を立てていたのですが、季節外れの雪で直前に宿をキャンセル。さてどうしようかということで、近場にピクニックに行くことにしました(ピクニック、いい語感です。)。場所は鎌倉市にある大船植物園です。なお、今回、大船が鎌倉市だということを初めて知りました。
 
                       
 
 乗換案内アプリで経路検索をすると、時間重視の第一候補では横浜線経由のものが出てきましたが、それより数分余計に時間がかかるものの、乗換が1回少なく、しかも確実に座れる相模線経由で行くことにしました。相模線は東京近郊では珍しい単線の路線で、起点の橋本から終点の茅ヶ崎までを約1時間で結んでいます。

 大船観音

 午前10時、大船駅に到着。駅ビルで美味しそうな弁当を調達してから、徒歩で植物園に向かいます。駅を出るといきなり目に飛び込んできたのは大船観音の威容。手前の建物がなんか特撮ものの模型のように見えてしまいます。この辺に住んでいる人はいつも見下ろされているようで落ち着かないのではとも思いましたが、もう50年以上も前からあるそうなので、いまや風景の一部なんでしょうね。

 ガイドツアー

 住宅街を歩くこと15分、植物園に到着しました。ちょうど「花さんぽ」という園長さん自らが解説してくれるガイドツアーが始まるところだったので、これに参加することにしました。

 チューリップポピー

 まず園の入り口を入ったすぐのところの花壇へ。これはチューリップポピーだそうです。輝きのある黄色が眩しいです。

 カラタネオガタマ

 ぞろぞろと移動していきます。園長さんがとある樹木の前に立ち止まり、これはあと30分もすればバナナの匂いを漂わせますとの話。開花すると毎日昼前後から匂い始めるのだそうです。名前を聞くとカラタネオガタマとのこと。ガイドツアーが終わってからあらためて来てみることにしました。

 ヒトツバタゴ

 真っ白な花を雪のように咲かせている高さ5mほどの木が。ヒトツバタゴです。花はトネリコ(別名をタゴ)のそれによく似ていて、トネリコが複葉なのに対してこれは単葉なので、「一つ葉のタゴ」がヒトツバタゴとなったのだそうです。別名をナンジャモンジャ。ただナンジャモンジャとは特にこの木に限った名前ではなく、その地方にある珍しい正体不明の立派な木のことを差して名付けられたものなのだそうです。

 ツツジの仲間

 あとはブラブラと。気になった花を並べていきます。
 ずいぶん派手なオレンジ色。鮮やかすぎるツツジです。

 オオデマリ

 オオデマリ。ヤブデマリの園芸種だそうです。スイカズラ科。別にコデマリというのもありますが、これはバラ科でまったく別物です。

 クロバナロウバイ

 クロバナロウバイだそうです。ロウバイと同科ですがあまりロウバイには似ていませんね。種子には強い毒性があるそうです。

 黒茶色のバラ

 この色は黒茶色といったらいいのか、大人の感じがするバラです。他にもたくさんバラが植えられていましたが、一行はシャクヤク園の方に向かって行ったので、また後で来ることにしました。

 シャクヤク

 品種名は分かりません(メモ忘れ)。今がまさに盛りです。

 シャクヤク

 こちらは輝くような白のシャクヤク。

 スイレン

 池にはスイレンの仲間。

 ハンカチノキ

 ガイドツアーの最後にハンカチノキの下にやってきました。今ちょうどきれいに咲いています。といっても花は丸いモジャモジャの部分で、白いのは葉が変化したもの。一説によると直射日光の紫外線から花を守っているとか。

 スイレン

 ここからは妻と二人で自主観察会。このスイレン、まるで工芸品のようです。

 バラその1

 あらためてバラ園へ。これはチャールストンという品種。グラデーションがいいですね。

 バラその2

 ツル性のバラ。透明感のある花冠です。

 バラその3

 昔のデコレーションケーキには、クリームでできたこんなバラ飾りが乗っていましたね。仁丹のような銀色の粒が付いていました。

 ハイビスカス

 温室へ。ハイビスカス。雄しべと雌しべが不思議な形。昔、手塚治虫の漫画にこんな未来タワーが出てきたような。

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 熱帯の植物は造形も名前も複雑。これはキリの花のような形をしています。

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 こっちは壺型の花。ツルでぶら下がっていました。 

 園の木陰で弁当を広げて昼食+休憩+昼寝。その後、植物園を後にして、大船から湘南モノレールに乗って江ノ島へ。島には渡らず手前の海岸でまったりしました。
 のんびりとゴールデンウイークが過ぎていきます。