高原の家七塚 〜自然探検隊 06冬(後編)〜


 

【広島県庄原市 平成18年2月12日(日)】
 

 雪、雪、雪

 一夜明けて2日目の朝。なんと本格的に雪が降っています。さすがは庄原、この調子だと今日は凧揚げはちょっとムリかも。とりあえず朝のラジオ体操は室内で行うことになりました。

 生地作り

 朝食後、8時半からうどん作りです。
 まずは材料の計量(4食分:小麦粉400g、10%の食塩水200g)ですが、これはスタッフが行います。今日は一人あたり4食分を作り、昼食に1食分を使った後、残りはお家に持ち帰りです。
 ボウルの小麦粉に塩水を流し入れ、両手の指でまんべんなくかき混ぜます。粉が残らないように生地を丸めて一つの塊にするのが難しいようでした。
 乾燥を防ぐために塊をビニール袋に入れ、上から手で押して厚さ1p程度になるくらいに潰します。ところがこれが子供の力ではなかなか手強い様子。たたんで延ばす、の繰り返し。最終的には大福餅のような形に成形して、30分ほど生地を寝かせておきます。

 延ばし

 次は延ばしです。生地の真ん中に麺棒を置いて、押しながら先の方へ転がして延ばしていきます。うどんの生地は腰が強いので結構力がいります。せっかく延ばしても油断をすると戻ってしまうので、手際よく延ばしていかなければなりません。
 厚さ3o程度になるまで延ばすのですが、なかなか思うような形にはならないようで、北海道になったりジャガイモになったり。それもご愛敬です。

 切り

 さあ、緊張の切りです。生地の厚さが3oなので切り幅も3oが理想なのですが、大胆な幅に切る子続出。まあ、きしめんだと思えばよいのですが。このときばかりはみな黙って作業に集中していました。
 切り終えたうどんは食堂の調理師さんに預けて、次は凧作りです。

 凧作り

 いつのまにか雪は上がり、窓からは明るい光が差し込んでいます。この分だと凧揚げOKかもしれません。
 凧作りは思ったより精巧な仕上がりを要求されます。竹の骨組みと紙をしっかりと固定しなければならず、張り糸の中心点を決める作業や凧に「反り」をつける作業もなかなか難しい。これらを一工程ずつ確かめながら、子供たちは着実に作り上げていきました。

 昼食はうどん

 さあ、お待ちかねの昼食。昨日作った器と箸を使って、ゆでたてのうどんを食べます。麺の太さには目をつぶるとして、味の方は☆3つ。子供たちも力作業(うどん作り)の後だったせいか、何回もおかわりをしていました。

 午後のプログラムは「風と遊ぼう」。凧揚げです。みんな自分が作った凧を持って駐車場へ出ていきました。
 天気は回復したのですが、いかんせん風がない。たまに吹いても長続きはしないのです。それでも数少ないチャンスをものにして上手に揚げている人(M女史)もいました。

 さて、yamanekoはというと、子供の頃の感覚を思い出してチャレンジしました。結果は…。

 記念撮影

 午後3時。全てのプログラムを終えて、最後の振り返りとまとめの時間です。あれこれと盛りだくさんでしたが、子供たちはどれも目を輝かせて楽しんでいたようでした。日頃、学校が終わっても塾や習い事に追われ、遊びといってもゲームだったり。でもやっぱりこういう遊びもやってみれば楽しいもので、今の子供たちも十分に熱中できます。ただそれを教わる機会がないだけなのです。(最近は物騒なので外で遊ぶのも注意が必要ですが。)
 yamanekoもこの2日間、めいっぱい楽しませてもらいました。おそらく他のスタッフもそうだったと思います。子供たちから大きなパワーをもらって、また明日からの日常に戻っていきたいと思います。

 yamanekoの凧