宮島・弥山+PV 〜今年初めての神の島〜


 

【広島県宮島町 平成15年1月18日(土)】
 
 朝方まで降った雨も上がり陽が差しています。
 今日は2時から宮島地区PV(パークボランティア)の打ち合わせがあるので、午前中から島に入って弥山の登山道を歩いてみようと思います。といっても登りはロープウェイを使いますが。

 弥山(左)と駒ヶ林(右)

 本土側の宮島口からはJRと松大観光(広電グループ)の2系統のフェリーが就航しています。両者は休日には5分おきに交互運行しているので、宮島口に着いたときどちらか先に出る方に飛び乗ります。帰りも同じ状況なのでどちらかの船会社の往復切符を買って乗船すると、帰りに「チェッ」と舌打ちすることがあるのでご注意を。
 
 乗船時間は約10分。宮島に着いて桟橋からロープウェイの紅葉谷駅までは約1.5q、標高差が80mあるのでウォーミングアップにはちょうどいいです。今日は観光客も少なくゴンドラの中は自分一人でした。弥山原始林を上から眺めるのもなかなかのもので、できればもっとゆっくり動いてくれればと思います。
 終点の獅子岩駅は標高420m。ちょうど駅舎周辺に猿の群がやって来ていました。獅子岩からは歩きです。いったん40mほど下ってから一気に150mを登ります。

 ツガの大木

 山頂直下にある霊火堂でひと休み。この霊火堂には千二百年もの間絶えることなく火が灯され続けているそうです。(ホントに絶えてないのか? なんて疑ってはいけません。)
 この辺りにはツガの大木がそこここに見られます。威風堂々といった感じ。
 
 山頂は決して広くはありませんが、休憩施設もありいつも大勢の人でにぎわっています。今日も近隣の中学校の生徒たちと、30人くらいの中高年のグループが楽しそうに食事をしていました。あと熟年夫婦というペアも結構多いです。中高年グループの方はかなり酒が入っていましたが、帰りは大丈夫だったでしょうか。

 あなごめし弁当

 宮島口のフェリーターミナルで買った「あなごめし弁当」で昼ご飯。注文してから盛りつけるのでほっかほかの状態で受け取ります。それを冷めないようにすぐにタオルにくるんでおくと、お昼にも少し暖かいまま食べられます。

 北方向の展望

 山頂からの展望は360度。
 北方向には広島市佐伯区や廿日市市の街並みが望めます。その奥には先週腹ごなしに登った窓ヶ山(▼印)が。

 東方向の展望

 東方向には年末に登った江田島の古鷹山が(写真中央)。
 幾重にも重なる島影と鏡のような海。そこに浮かぶ牡蠣筏と小さな漁船。瀬戸の典型的な風景です。
 
 PVの打ち合わせに遅れないようにそろそろ下山しましょう。
 ルートは大聖院コース。いくつかある登山道のうち弥山原始林のど真ん中を通るコースです。

 クロバイ

 このコースでは、常緑樹ではシロダモやアカガシ、落葉樹ではウリハダカエデが特に目につきました。
 滑りやすい山道を注意深く下っていきます。

 大鳥居と厳島神社

 途中の展望台からの眺めはまるで観光パンフの写真のよう。
 「空で弧を描くトンビからはこんなふうに見えているのかも。」などと汗を拭きながらボーっと考えていました。
 
 ふもとの大聖院の横に下りてきて、厳島神社の裏手をまわって桟橋に向かいます。この時間になると観光客も大勢です。

 はやくもアセビの花が
 (植栽)

 桟橋の改札や売店のある建物の2階に宮島町の会議室があって、打ち合わせはここで行われました。今回この会議室とは別にPVの詰め所(正式には広島自然保護官事務所の宮島詰所)ができて、今後はここがPV活動の現地拠点となります。
 夕方まで話し合いをして解散となりました。