太田川河川敷・三篠公民館 〜セリ・ナズナ…今日は旧正月〜


 

【広島市西区 平成15年2月1日(土)】
 
 今日は広島市西区にある三篠公民館の講座のお手伝いです。
 親子での身近な自然体験をサポートするというもので、今回は河川敷で春の七草を探そうという趣向です。
 講師を請け負っているのは自然観察指導員のR氏。指導員つながりでいつもの面々がお手伝いにかり出された(というより自ら手を挙げた)というわけです。

 「オハヨーございまーす」

 スタッフは朝8時集合。家からチャリンコで10分なので楽チンです。
 9時過ぎには子どもたちが集まってきました。

 七草のてんこ盛り

 「芹薺 御形繁縷仏の座 菘蘿蔔 これぞ七草」(作者不詳)
 はじめに講師から春の七草についての説明が。お母さん方は興味深く聞いていましたが、子どもたちは早く外に行きたい様子です。
 ちなみに「仏の座」はシソ科のホトケノザのことではなく、キク科のコオニタビラコのことであるというのが定説ですが、七草の仏の座の葉の形状を表した古文書から、「仏の座」=ホトケノザである可能性が高いという説もあります。(あー、ややこしい!)

 広々とした河川敷

 太田川は広島デルタで6つの川に分かれます。東から猿猴川、京橋川、本安川、本川、天満川、そして今日の舞台の太田川放水路です。この放水路は戦後の治水工事によりもともとあった福島川をベースにして新しく作った川です。
 この河川敷部分は洪水時には川になります。

 これ何?

 きれいに整備されている場所なので、七草のすべてを見つけるのは困難です。特にすずな(=かぶ)やすずしろ(=大根)はムリというもの。それでもごぎょう(=ハハコグサ)やはこべら(=ハコベ)は河川敷にあったし、すずなは路傍で見つけました。

 ハチの巣も見つけたよ

 昔も今も、子どもは遊びの達人。イキイキとして走り回っています。

 これも入れちゃおう

 どこからか拾ってきた鍋に摘んだ草を入れています。中に川の水を入れているところが鮮度を保つための本人なりの工夫なんでしょう。

 可部線の鉄橋

 説明を始めるとすぐに子どもたちに囲まれます。説明する方もうれしくてリキが入るというものです。
 
 さあ、そろそろ公民館にもどりましょう。

 「いくつ見つけましたかぁ?」  

 結局、なずなごぎょうはこべらと番外でホトケノザを見つけることができました。
 
 普段の観察会では年輩の方とのふれあい(?)が多いので、たまには今日のように子どもたちからパワーを吸収しなければ。
 またお手伝いのチャンスがあれば「かり出され」ようかな。