ふれあいの里(県立青年の家) 〜NACS−J指導員講習会3〜


 

【広島県御調町 平成14年9月16日(月)】
 
 さあ、いよいよ最終日。受講者にとっては恐怖(?)の観察会シミュレーションがある日です。
 まずは6時半から1時間で自分なりにテーマを探さなければなりません。
 テーマを探そうと、焦りと不安にかられた表情のたくさんの人々が早朝の野山をさまよっている様子は、なんともシュールな光景でした。

 そんなこととは無関係に、足下には露に濡れたキツネノマゴが小さなかわいい花を付けていました。


                        


 朝食をとって、覚悟を決めて、さあ決戦です。

 参加者は4〜5人のグループに分かれ、それぞれにスタッフが付いて行います。
 みんな一生懸命です。日常の生活や社会的立場などは一切捨てて、今この瞬間は自然観察のリーダーになりきっています。
 みんながんばれ!

 花びらは何枚?  何かがいる!

 それぞれのリーダーによって観察会の内容も様々。
 悩んだ挙げ句の創意工夫の跡が見られます。一人あたりはほんの短い時間であり、それゆえにかえって難しかったことでしょう。しかし、この実習が終わる頃には腕章を付けた姿も凛々しい(立派な?)指導員になっていました。
 本当にご苦労さまでした。
 今日、担当した5人のメンバーのこと、きっと忘れないと思います。なぜなら3年前の自分の姿がそこにあったからです。


 12時からは閉講式です。
 2日前の開講式のときとは全く異なった雰囲気で、開放感も手伝ってか部屋のそこここで旧知の仲であるかのように談笑する姿が見られました。
 同じ目的の元に集まった人たちってのは、こうやってすぐに仲良くなってしまうんですね。
 ちょっと感動です。

 そして、みんな名残惜しそうに、またそれぞれの日常にもどっていきました。
 今度は指導員仲間として会いたいものです。


                        


 全日程を終えてから、講師とスタッフでミーティングを行いました。
 みなさん心地よい疲労感と充実感に包まれていたのではないでしょうか。

 今回の講習会にスタッフとして関わることにより、あらためて自分自身のフォローアップになりました。

 「暇ができてからやろう、と言っている人はいつまでたってもやらない。暇を作ってでもやろう。
  もうちょっと勉強してからやろう、と言っている人はいつまでたってもやらない。勉強しながらでもやろう。」

 yamanekoも、ひるんだときは金田さんのこの言葉を思い出して、まず一歩踏み出してみようと心に決めました。