神野瀬峡 〜山あいの里では田植えが盛り〜


 

【広島県君田村 平成14年5月3日(金)】
 
広島県の北部、中国山地の懐深くに神野瀬峡はあります。

 神野瀬峡には断層線に沿って鉱泉がわき出すところがあります。
 岩の裂け目からしみ出した鉱泉が落ち葉を濡らし、溶け込んでいた鉱物質が葉の表面をカチカチに固めてしまって、岩肌と一体化していました。やがて繊維質の部分も鉱物質に置き換わって本当の岩になるのかも。いや、それには数万年はかかるか。
 見た目は、まるで陶器で作ったオブジェのようでした。

 鉱泉は河床の岩の裂け目からもわき出すらしく、プクプクとあぶくをたてているところがあちこちにみられました。


 神野瀬峡は県立自然公園に指定されていて、地域の方々が定期的に巡回してその環境を保全されています。
 そういえばゴミが少なかったような。

 渓流沿いに歩くと、この時期いろんな植物に出会えます。いやぁカメラが忙しい!


ミツバウツギ

ホウチャクソウ

コバンノキ

ミヤマヨメナ

ウスギヨウラク

ヒメコウゾ

マルバアオダモ

ホウノキ

 でも、ときにはファインダーから顔を上げて、この花たちを自然の一部としてマクロに観てみると、また違った印象を受けるかも。