石船山 〜右田ヶ岳に登るはずが…〜


 

【山口県防府市 平成15年2月9日(日)】
 
 先週、出張で下関市、宇部市と渡り歩き最後に防府市にやって来たとき、ひときわ目をひいた山がありました。
 防府市街の北の端、田園風景の中に屹立する「右田ガ岳」です。仕事先の人から「佐波川の右手にあるから右田ガ岳」と教わりましたが、本を読むと鎌倉期に右田氏の居城があったことによると書いてあるではないですか。実はその人は秋田から赴任してきたばかりだったそうです。
 そんなこんなで興味をそそられたので、さっそく登ってみることにしました。

 右田ガ岳
 (右は前峰の石船山)

 広島から山陽自動車道を走って約2時間。防府東ICを降りてすぐのところにあるので、アクセスは良好です。しかも右田小学校の脇に登山者用に駐車場まで用意されていて、至れり尽くせり。きっとたくさんの人が訪れるのでしょう。

 天徳寺

 登山口はふもとの天徳寺境内にあります。ここからは前峰の石船山の姿しか臨めませんが、この石船山も十分に威風堂々たる姿をしています。
 それにしても、あの岩のひとつでもゴロゴロっと転がり落ちてきたら、この寺とか小学校とかつぶれてしまうんじゃないかと思えるほど、間近に迫って見えます。

 磨崖仏

 登山口から数分で急な登りになります。ところどころに磨崖仏が彫られていますが、字がよく読めなくていつ頃のものなのか判然としませんでした。

 矢筈ガ岳

 登山道からの展望はご覧のとおり。素晴らしいの一言です。
 東の方角には佐波川の向こうに矢筈ガ岳の全容が見渡せました。なだらかな山裾とまさに矢筈のような山頂。こちらにもいつか登ってみたいものです。

 モッコク

 今日は気温が高く、天気予報では3月下旬の陽気になると言っていました。着ていたフリースは早々に脱いでデイパックの中へ。暦の上ではもう春ですが現実にも本当に春が来たような感じです。

 急な登山道

 急な登山道を足元を確かめながら一歩一歩登っていきます。するとあっけなく思えるほど唐突に石船山の山頂に出ました。汗を拭いてひと休み。ちょうどお昼時になったので弁当を広げることにします。
 
 食事が終わって、さあこれから本番というところでちょっとしたアクシデントが。急いで広島に戻らなくてはならなくなりました。遠路はるばるやって来たのに、ガーン、です。

 防府市街

 後ろ髪を引かれながらの下山となりました。なんか中途半端な山登りになりましたが、でもまたいつかリベンジです。
 
 さあ、これから年度末にかけてますます忙しくなります。でもこうやって週末にリフレッシュできているから頑張れるんですね。