御調町周辺 〜指導員講習会の下見〜


 

【広島県御調町 平成14年6月30日(日)】
 
 今日は、9月14日(土)〜16日(月)に開催される「第320回 NACS−J 自然観察指導員講習会・広島」の下見で、県立ふれあいの里青年の家にやってきました。

 天気は雨模様。でも雨の場合を想定しておくにはちょうどいいです。
 野外での講習は青年の家の周りで行われます。今現在の林の様子を見ながら、これが秋にはどうなっているかを予想して、講習会の進行を考えます。

 講義室や宿泊室も下見して、食堂の料理もしっかり食べました。安いのが魅力です。

 カキラン

 ちなみに講習会の受付は7月1日〜7月31日(県外の方は7月29日〜8月9日)です。


 御調町のお隣、府中市には国蝶オオムラサキのサンクチュアリがあります。
 蝶の美しさもさることながら、お世話をされている方の蝶に対する愛情、蝶をとりまく自然環境への想いに感動しました。(感動しやすいたちなんです。)

 まったくの個人運営だそうです。

 

 成虫(オス)  成虫(メス)

 姿も立派ですが、その舞い方にも力強さを感じます。さすが国蝶といった感じですか。

 卵は幼虫の食草であるエノキの葉に産み付けられます。
 大きさは径2oほど。

 卵は幼虫の食草であるエノキの葉に産み付けられます。 大きさは径2oほど。

 

 幼虫は大人の人差し指くらいの大きさ。エノキの葉と同じ色(保護色)です。ツノが2本あってなかなかユニーク。
 そろそろ蛹になろうとする幼虫は頭を下にしてじっとしているそうです。


 蛹は幼虫の約半分のおおきさ。色も若干薄くなります。頭を下にした格好でその時をまっています。


 今日羽化した若い成虫。(右側に抜け殻の蛹)
 窮屈な蛹から出て、しわくちゃに折りたたまれた羽に体液を送り込み、しっかりとした羽に整えていきます。羽化してから飛び立てるまでに約5時間かかるそうです。